本当は怖い家庭の医学ザ!世界仰天ニュース(TV)/一般有名人の症例集2007〜08/2009〜生活の中の医学〜2009 / 2010〜

2012年05月20日

所属事務所より体調不良のため休養が発表されていた声優・後藤邑子が19日、自身のブログで病名を「自己免疫疾患」と公表した。人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の朝比奈みくる役などで知られる後藤は18日、事務所が公式サイトで「本人の体調が優れないため、病院にて診察を受けたところ、治療が必要と診断されました。しばらくは治療に専念する為、休養をいただくことと致しました」と発表。ファンの間でも心配される声が寄せられていた。

後藤はその翌日夜、約1ヶ月半ぶりにブログを更新。事務所の勧めもあり病院で精密検査を受けたところ、緊急入院が決まった。「おおまかに言うと自己免疫疾患です。自分の免疫細胞が自分の体を攻撃して壊してしまう病気。私は心臓と肺と血球がやられてしまっていました。入院期間は最短で2ヵ月半になるそうです」と現状を報告している。

病気が判明し入院が決まったことで、家族やスタッフ、ファンの温かさを感じ、応援をより身近に感じたことで「本当は入院等の詳細は伏せてひっそり休もうとも思ったのですが、みんなの気持ちがあまりに真っ直ぐなものだったので、ここに返事を書こうと思いました。何もかも秘密にしていたら余計に心配させると思うから」と公表を決めたという。

また中学生の時にも似た病気に罹ったことがあるといい「とても運が良く、良い医師に救い出され助かりました。高校生にはなれない。と言われたポンコツな体はそれから何十年も私と一緒に走ってくれました。ここらでくたびれたから少し休みたい。今回はそんな感じかもしれません」とも。

ファンや関係者に向け「難しい病気だけど絶望的なものではありません。少しだけ安心してください」と呼びかけ、「ゆっくりじっくり治して、元気になって戻ってきます。それまで待っててくれたら本当に本当に嬉しいです」と綴り、今後もブログを更新すると宣言。「こっちも付き合ってくれたら嬉しいです」と明るく結んでいる。
(声優・後藤邑子「自己免疫疾患」で入院)

自己免疫疾患とは


本来、免疫とは生体の防御機構としてなくてはならない存在です。外界からの細菌やウイルスの侵入、あるいは癌細胞の発生などを監視しこれを排除する役目を果しています。

免疫系は、宿主自身の体の成分には反応/攻撃しないようにうまく制御されており、これを「自己の成分(自己抗原)に対する免疫学的寛容」といいます。

「自己免疫疾患」とは、下記のようなものです。続きを読む


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2012年04月15日

特撮シリーズ「仮面ライダーストロンガー」で主役の「城茂」役を演じ、刑事ドラマ「特捜最前線」などでも活躍した俳優の荒木しげるさんが、14日午後5時2分、肺炎のため都内の病院で死去した。63歳だった。

07年に食道がんの手術を受けた後も、目黒区議選に出馬。元気な姿を見せていたが、今月に入って体調を崩し、入院していたという。

荒木さんの親族によると、荒木さんが体調を崩して都内の病院に入院したのは今月2日。娘の正実さんが上智大学に合格したのを誰よりも喜んでいたが、その入学式の当日だったという。

荒木さんは07年4月の統一地方選で、目黒区議選に無所属で出馬。落選後の7月に食道がんが見つかり、都内の病院で全摘出手術を受けた。手術は成功したものの、食が細ったことで体重が約30キロ減るなどして、免疫力も落ちていたという。

13日の午後に危篤状態となり、妻で元女優の憲子さんと正実さんがつきっきりで励ました。夜には一度、心臓が止まったが、家族は枕元で楽しい思い出を語り続けたという。憲子さんが「パパ、仮面ライダー格好良かったね」と言ったとき、荒木さんは呼応するように息を吹き返し、この日も何とか持ちこたえていたが、肺が「アスペルギルス症」に感染していたこともあり、最後は肺炎で力尽きた。

自身が活躍していたテレビ番組の内容から、いつも「ヒーロー」であることを意識していた荒木さん。初めて出馬した07年の目黒区議選で落選した後は「もう選挙には出ない」と語っていた。しかし食道がんの手術を乗り越え、2011年、今度は民主党公認で再チャレンジ。結果は落選だったものの、前向きに挑戦する心は持ち続けていた。
(荒木しげるさん、肺炎で死去)

肺アスペルギルス症とは


「アスペルギルス症」とは、アスペルギルスにより引き起こされる疾患の総称です。自然界にありふれた代表的糸状真菌であるアスペルギルスの分生子は空中を浮遊しているので、ほとんど肺に病変を作ります。肺以外で侵されるのは皮膚、脳、角膜、耳などであり、菌血症とそれに伴う全身感染もあります。

気管支喘息、過敏性肺臓炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症などの免疫・アレルギー性疾患と、アスペルギルスによる感染症に大別できます。通常は、後者の「アスペルギルスによる感染症」を指します。

かつては原発性,続発性,腐生性に分けていましたが、現在では1) 侵襲性、2) 半侵襲性、3) 非侵襲性に分けられています。

1) 侵襲性(続発性):強い免疫不全に陥った易感染宿主へ侵入し、急激に進行性の肺炎病巣を形成し、真菌血症などを伴い死の転帰をたどることが多いです。急性アスペルギルス肺炎などとも呼ばれます。
2) 半侵襲性:ステロイド使用や糖尿病など中等度に免疫状態が侵された患者に、より緩徐に肉芽腫性肺炎が発症するもの。慢性壊死性肺アスペルギルス症ともいい、治療により軽快します。
3) 非侵襲性(腐生性):アスペルギローマのこと。

診断、治療については、以下のようなものがあります。続きを読む


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sharara99 at 18:38有名人の症例集(2009〜) この記事をクリップ!

2012年04月14日

俳優の豊原功補(46)が12日、東京・天王洲の銀河劇場で舞台『エンロン』の公開けいこ前に報道陣のインタビューに応じ、先月末に虫垂炎で3日間ほど入院していたことを明かした。

「今年に入って体力トレーニングしていたけど、逆に病気になってしまった。ご迷惑をおかけしてすいません」と主演の市村正親(63)に平謝りした。

「この年になって(虫垂炎に)なるとは思わなかった」と嘆くと、市村は「そうだよね、俺は中3の時、納豆売りをしてた時になったもん。朝4時から『納豆〜、納豆〜』って言ってたから、腸がビックリしたんじゃない?」と笑いに変えていた。
(豊原功補、虫垂炎で入院していた)

虫垂炎とは


虫垂炎とは、虫垂で起こる化膿性炎症を指します。化膿性炎症を起こすには各種の要因が必要です。その要因の一つは虫垂内腔の閉塞であるといわれています。内腔閉塞の原因の多くは虫垂結石ともいわれる糞石です(腸管内細菌の二次感染や腸管壁の血行障害が引き起こされて生じると考えられています。糞石などが閉塞の原因になります)。

虫垂は盲腸の下端に位置し、一方は盲端に終わる管腔臓器です。これの急性炎症は急性腹症のなかでも頻度の高い疾患です。小児・老人では典型的な症状を欠くことがあり、処置の遅れが重篤な病態を招くことがあり、速やかな対応が要求されます。

虫垂炎の典型例では上腹部痛、臍上部痛で始まり、次第に右下腹部に移行し同部に限局した痛みになることが多いです。腹痛は持続的なことが多く、歩行による痛みの増強を認めることもあります。

悪心、嘔吐、食欲不振などの消化器症状を伴いますが、便通に関しては症状に応じて便秘や下痢を生じることもあり、一定の傾向はあまりありません。。また発熱を伴うことが多いですが、その大半は37℃前半です。進行例では38℃を超える場合もあります。

また、急性虫垂炎では腹部所見が診断の決め手となることが多く、手術適応を決める際には特に重要です。所見としては右下腹部(McBurney点:臍と右上前腸骨棘を結んだ線の外側1/3の点)に限局する痛みが特徴的ですが、虫垂の存在部位により症状の発現部位も移動することがあります。

特に、虫垂が盲腸背部に位置するときには所見が不明瞭となり注意を要します。炎症が高度になるにつれBlumberg徴候(腹壁を圧迫し急に離したときに生じる痛み)、筋性防御(軽度の触診の刺激で反射的に腹壁の筋緊張を生じること)といった腹膜刺激症状を呈するようになります。穿孔を生じた場合、その多くは限局性腹膜炎症状を呈しますが、汎発性腹膜炎を呈した場合には腹部全体に腹膜炎症状がみられます。

検査では、採血検査、腹部X線検査、超音波検査、CT検査などを行います。採血検査では白血球の増加、核の左方移動、CRPの上昇などを認めます。重症例では白血球の減少をきたしている場合もあります。腹部X線検査では糞石を認めることがあり、この場合の診断は比較的容易です。また本症により回盲部に炎症が波及した場合、回腸部のガス貯留を認め、これは本症の診断の参考になります。

超音波、CT検査は、虫垂の腫大、壁の肥厚、糞石、腹水、膿瘍の有無などの診断に有用であり、また虫垂炎の診断のみならず他疾患との鑑別にも有用です。超音波、CT検査とも中等症以上の症例で特に有用となっています。

腹膜刺激症状が軽度な場合などは、入院、絶食、十分な補液と抗菌薬投与で慎重に経過観察を行います。症状や検査結果の増悪がみられた場合は直ちに手術を行うことが望ましいです。

虫垂炎の治療


虫垂炎の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む


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sharara99 at 10:15有名人の症例集(2009〜) この記事をクリップ!
フリーアナウンサーの久米宏が、先月3月31日放送の自身のラジオ番組『久米宏 ラジオなんですけど』の収録を欠席した。4月7日復帰した久米は、欠席した理由を「入院20+ 件していた」と明かした。

3月25日のこと。久米は、石川さゆりのデビュー40周年特別公演『貞奴 世界を翔る』を観覧した。石川は40年前の同日にデビュー。記念すべき公演日とあって、会場は超満員だったという。予定の終了時間を1時半オーバー、5時間に及ぶステージが大盛況のうちに終演した。ちなみに会場には久米の古くからの知人で、復縁のうわさもある石川の元夫もいた。偶然出会い呼び止められ「別れた旦那も観に来るのか」と、内心気まずい思いもしたと振り返る。元夫の胸には「スタッフ」の札がついていたそうだ。

そしてその日のうちに、久米は40度近い熱を出し病院に行ったところ、肺炎と診断され即入院20+ 件となった。結果、10日間ほど入院していたということだ。同番組で共演する落語家・林家彦いちも番組HPの放送後記で「久米さん心配していたのですが、本番中に豆食べたり元気でございました。」と綴っており、大事には至らなかったようだ。
(久米宏、自身のラジオ欠席理由を告白「肺炎で入院していた。)

肺炎とは


肺炎とは、肺胞や肺間質に生じる炎症のことです。原因は種々の微生物や化学物質、物理的、免疫学的要因など、さまざまなものがあります。一般的には肺の急性感染症として理解されています(ウィルスや細菌などが原因となっています)。

日本人の死亡率の第4位を占める疾患は肺炎であり、85歳以上の高齢者では肺炎が死亡率の第2位となり、治療薬として優れた抗菌薬を用いても高齢化社会が進む日本では大きな問題となっています。

罹患場所によって市中肺炎(普通の生活のなかで発症した肺炎)や院内肺炎(病院で治療中の患者、他の疾患を持つ患者に発症した肺炎)と分けたり、他にも感染した細菌やウィルスなどで分類したりします。起炎微生物の種類としては肺炎球菌とレジオネラの2菌種が重症肺炎の原因菌となり、注意する必要があります。

肺炎で最も頻度の多い原因は、肺炎球菌です。特に、ウイルス感染や喫煙で気道の線毛運動によるクリアランス機構(細菌を排除する機能)が障害されると、細気管支や肺胞腔内に吸入されて、肺炎が起こってしまいます。

肺炎の診断は、呼吸器に炎症が存在する症状・所見があり、X線写真で陰影を認めること、そして原因菌をグラム染色で認めるか培養で分離すること、またはその他の方法で原因菌を確定することが重要です。

臨床症状としては一般的に、喀痰や咳嗽、発熱、胸痛、息切れなどが重要です。一般細菌性肺炎(膿性痰を伴う湿性咳嗽が多い)と非定型肺炎(痰を伴わない乾いた咳が多い)では臨床像や検査所見などが異なり、治療方針も違ってくるため、両者を判別することは臨床的に重要です。

ただ、高齢者の場合、こうした症状があまり前面に出てこなく、食欲不振や自発性の低下のみが前面に立つ場合も多いので注意が必要です。

肺炎を疑ったら、まず胸部X線を撮影し、陰影が認められれば肺炎として、重症度の判定や病原微生物の検索へと進んでいきます。胸部X線で陰影の有無が判明しないときには、胸部CTが役立つ場合があります。また、胸水の存在や空洞形成なども診断には有用な所見です。

血液検査では、白血球数やCRP、赤沈、ムコ蛋白などの急性相反応の上昇がみられます。これは、炎症が起こっていることを示します。また、細菌性肺炎では白血球増加が特徴であり、マイコプラズマやクラミジア、ウイルスなどによる非定型肺炎では白血球は一般に増加しません。

非定型肺炎では、ASTやALTなどの酵素の上昇がしばしばみられます。マイコプラズマ肺炎では、寒冷凝集素の上昇も特徴的です。

原因となった微生物は、痰を検体としてGram染色などを行います。他にも、血液培養や血清学的診断法として、抗体価の上昇などをみて同定していきます。肺炎球菌やレジオネラ肺炎に関しては、尿中抗原を検査することもでき、簡便な検査ですのでよく用いられます。

肺炎の治療


肺炎の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む


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sharara99 at 10:04有名人の症例集(2009〜) この記事をクリップ!

2012年04月07日

都内の病院に入院している俳優でタレントの安岡力也(64)が6日夕、一時危篤状態に陥ったことが分かった。血圧が最高で50台に低下するなど容体が急変。同日夜には意識を取り戻したものの、予断を許さない状況という。2006年に難病「ギラン・バレー症候群」を発症して以降、闘病生活を送っており、家族らは懸命の看病を続けている。

関係者によると、力也は6日夕方に容体が急変。最高血圧が50に低下し、危篤状態に陥った。力也の兄と長男の力斗さん(26)は看病のため、5日から付きっきりの状態だという。

力也が入院している都内の病院には、深刻な病状を知った交流の深い俳優の岡崎二朗(68)、元ボクサーで俳優の大和武士(56)、出版プロデューサーの高須基仁氏(64)らが駆けつけた。

同日夜に見舞った関係者によると、力也は会話はできないが、手を握り返すなど意識がある状態。危篤状態は脱出したが、一進一退を繰り返しており「痩せ細った状態で、必死で闘っている様子」(関係者)だという。

力也は、今年2月から始めたブログを今月2日に更新したばかり。ハワイにいる娘が「力也」という名前の孫を産んだことを明かしていた。

また、先月発売の女性誌では、100キロあった体重が70キロにまで痩せ、鼻に酸素吸入器の管をつける姿を、力斗さんとの2ショットで掲載。「オレは生きて、力斗が孫をつくって、その孫と酒が飲みてえんだ。120歳でも生きてえな」と、再起への思いを語っている。

力也は、約10年にわたる闘病生活を続けている。02年頃に肝臓を患い、その後、C型肝硬変に。05年2月に肝臓の中が炎症を起こし水がたまる「多発性肝膿胞(のうほう)症」を発症し、06年6月には両手両足が動かなくなる「ギラン・バレー症候群」に。10年5月に一時復帰し、テレ朝系「徹子の部屋」で復活をアピールしていた。

だが、10年6月には肝細胞がん、腎不全と発症。同年8月には、C型肝硬変などの治療のため、力斗さんの肝臓を移植する生体肝移植手術を受けた。約42時間かかった手術で、力也は肝臓を全摘出し、力斗さんの肝臓の64%を移植していた。
(安岡力也、危篤…肝細胞がんなどで入院中、容体急変)

肝癌とは


肝癌とは、肝臓に発生する悪性腫瘍の全てを指し、原発性肝癌と転移性肝癌(大腸癌や肺癌からの転移)に大別されます。

原発性肝癌には、肝細胞由来の肝細胞癌、胆管細胞由来の肝内胆管癌(胆管細胞癌)、胆管嚢胞腺癌、混合型肝癌(肝細胞癌と胆管細胞癌の混合型)、肝芽腫、未分化癌、その他に分類されます。

原発性肝腫瘍では、肝細胞癌と胆管細胞癌が95%を占め、中でも肝細胞癌が最も頻度が高くなっています。肝細胞癌は原発性肝腫瘍の中では最も頻度が高く、肝細胞癌と胆管細胞癌の比は約26:1です。

原因としてはB型肝炎ウイルス(HBs Ag陽性15%前後)およびC型肝炎ウイルス(HCV陽性75%前後)の長期にわたる持続感染が大多数を占め(肝炎ウイルス感染の関与が9割以上を占めている)、原発性肝細胞癌の9割がなんらかの肝病変を併発しています。

その他の病因としては、アルコール性肝疾患、自己免疫性肝疾患、Wilson(ウィルソン)病、ヘモクロマトーシス、Budd-Chiari(バッド-キアリ)症候群、α1アンチトリプシン欠損症、原発性胆汁性肝硬変などが挙げられます。

肝癌に特有の症状は少なく、肝炎・肝硬変などによる肝臓の障害としての症状が主なものです。通常は併存した肝硬変の症状、検査所見を示します。日本の肝癌は、肝炎ウイルスの感染にはじまることが大部分であり、日本では80〜90%に肝硬変(主として乙型)を併存しています。

早期肝癌では、特有の症状は乏しく、併存した肝病変の症状を呈します。肝炎・肝硬変のために医師の診察を受ける機会があり、肝癌が発見されるというケースが多くみられるようです。

進行すると、上腹部ないし右季肋部の疼痛と肝腫大を示します。また、黄疸、腹水による腹部膨満、浮腫などがみられます。その他、発熱や腫瘍の腹腔内破裂の際は、急激な腹水の出現と血圧低下をきたします。

また、腫瘍随伴症候群として、稀ですが低血糖や赤血球増加症、高コレステロール血症、高Ca血症(腫瘍のホルモン様物質の産生、腫瘍代謝の異常など)をきたすことがあります。

身体的所見としては、肝硬変に基づいた所見以外に、腫瘍が著しく増大すると、肝腫大、腫瘤触知、圧痛、血管雑音がみられることがあります。腫瘍による下大静脈の圧迫がもたらされると、下肢のみの浮腫や腹壁の上行性の副血行路がみられます。

肝細胞癌では慢性肝炎や肝硬変の病態を反映し、ASTやALTなどの酵素が上昇していることが多いです。白血球や血小板は肝障害に伴う脾機能亢進症の状態を反映します。肝細胞癌が進行すると血清ビリルビンやALP、LDHが上昇することがあります。

肝細胞癌の腫瘍マーカーとしては、AFPとPIVKA-?があります。AFPは肝硬変でも上昇しますが、時間経過とともに上昇するようであれば肝細胞癌が疑われます。AFPとPIVKA-?は、ともに陽性率は約半数であり、両者の併用が望ましいと考えられます。

腹部長音波検査は、小腫瘍の検出に優れており、1cm前後またはそれ以上の径をもつ実質性の限局性異常を認めれば、悪性腫瘍を疑います。腹部単純CT検査では、low densityな腫瘍として描出されます。肝細胞癌は、急速静注法(ダイナミック CT)の早期相では腫瘍内部の結節が種々の濃度に造影され、後期相では腫瘍全体が再度low densityとなります。

MRI検査では、一般にT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号を示すことが多くなっています。血管造影が行われた場合、腫瘍血管の増生や腫瘍濃染が認められます。

腫瘍径2 cm以上の肝細胞癌は各種画像検査にて多数が診断に至りますが、腫瘍径2 cm 以下の鑑別診断不可能例には腫瘍生検は不可欠な検査となっています。

肝癌の治療


肝癌の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む


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2006年02月27日より運営している医学系ニュースサイトです。
当初はレポートの掲載や医師国家試験の問題解説を行っていましたが、そちらは『医学生のレポートやっつけサイト』に移行しており、こちらは医学ニュースを取り扱うこととなりました。
国内の3大疾病である癌、脳卒中、心筋梗塞から稀な難病、最新の治験・治療法など、学んだことを記していきたいと思います。時には微笑ましいニュースから、社会的な関心事となっている医学の問題、感動的な闘病記など、幅広く取り扱っていきたいと思います。
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