各論3 「皮膚・頭頸部疾患」
(問題)
乾癬ではAuspitz現象がみられる。
(答え)○
(解説)
アウスピッツ現象とは、鱗屑を剥離すると点状出血をみることである。アウスピッツ血露現象ともいう。
乾癬とは、慢性再発性難治性の炎症性角化症である。典型疹は、境界が明確な紅斑上に厚い鱗屑を付着する。臨床像,合併症から尋常性乾癬,滴状乾癬,膿疱性乾癬,関節症性乾癬,乾癬性紅皮症に分類される。
初発年齢は、20歳前後に大きなピーク、60歳代に小さなピークがある。発生頻度に人種差があり、白人に多い。アメリカの白人で人口の約2%,わが国では0.02〜0.05%である。欧米では家族内発生例も多い。
発症原因は不明だが、人種を問わずHLA抗原,HLA‐A1, B13, BW16, B17, B37, CW6, DR7をもつヒトに発症頻度の高いことから、遺伝学的基盤の関与が示唆される。典型疹の病理組織像は表皮の増殖性肥厚と顆粒層の消失を伴った錯角化形成。真皮乳頭の血管腔の拡張と同部からの白血球の表皮内,角質層への遊走により形成される微小膿瘍。組織像よりその発症に角化過程の異常,免疫学的異常の関与が考えられている。
治療としては、活性化ビタミンD3軟膏やステロイド外用(内服は膿疱性乾癬を引き起こす可能性があるため、原則として行わない)、密封法(ODT)も用いられる。PUVA療法も用いられることがある。重症型では、エトチレナートや免疫抑制薬(メトトレキサート、シクロスポリンなど)の内服を行う。
(問題)
乾癬ではAuspitz現象がみられる。
(答え)○
(解説)
アウスピッツ現象とは、鱗屑を剥離すると点状出血をみることである。アウスピッツ血露現象ともいう。
乾癬とは、慢性再発性難治性の炎症性角化症である。典型疹は、境界が明確な紅斑上に厚い鱗屑を付着する。臨床像,合併症から尋常性乾癬,滴状乾癬,膿疱性乾癬,関節症性乾癬,乾癬性紅皮症に分類される。
初発年齢は、20歳前後に大きなピーク、60歳代に小さなピークがある。発生頻度に人種差があり、白人に多い。アメリカの白人で人口の約2%,わが国では0.02〜0.05%である。欧米では家族内発生例も多い。
発症原因は不明だが、人種を問わずHLA抗原,HLA‐A1, B13, BW16, B17, B37, CW6, DR7をもつヒトに発症頻度の高いことから、遺伝学的基盤の関与が示唆される。典型疹の病理組織像は表皮の増殖性肥厚と顆粒層の消失を伴った錯角化形成。真皮乳頭の血管腔の拡張と同部からの白血球の表皮内,角質層への遊走により形成される微小膿瘍。組織像よりその発症に角化過程の異常,免疫学的異常の関与が考えられている。
治療としては、活性化ビタミンD3軟膏やステロイド外用(内服は膿疱性乾癬を引き起こす可能性があるため、原則として行わない)、密封法(ODT)も用いられる。PUVA療法も用いられることがある。重症型では、エトチレナートや免疫抑制薬(メトトレキサート、シクロスポリンなど)の内服を行う。