2008年01月

2008年01月31日

外反母趾の予防や治療法について

足の親指が外(小指)側に曲がってしまう外反母趾は、進行が遅いものの、重症になると変形が激しく、痛みで歩行にも障害が出る。ハイヒールをはく女性だけでなく、体質などで子供や男性にも発症するので、早めの手当てが大切だ。靴の見直しや体操・ストレッチで予防できるという。

「原因には体質と環境の両面ある」と説明するのは、千葉大付属病院整形外科で「足の外科」を担当する永嶋良太医師(37)。関節が軟らかい人や親指が長い人、扁平足で指の付け根付近に体重がかかってしまう人が、なりやすいという。
 
環境面では、靴の影響が大きい。指を締め付ける幅の狭い靴、特にハイヒールは体重で指が細い靴先に押し付けられるので最も良くない。「痛みが軽い場合が多く、靴をはけば変形も気にならないので、受診が遅れて重症になる患者が多い」
 
このため患者は女性が大半だが、男性も1割ほど。「子供のうちに発症する場合もあり、放っておくと社会人として活躍する時期に悪化することもあるので、早期治療が肝心」
 
甲にある中足骨の延長線より、親指が15度以上曲がっていれば外反母趾が始まっている。「20〜40度では中程度。40度以上の重症では親指が人さし指の下に潜り込み、人さし指は脱臼している場合が多く、痛みも強い」
                   
治療は手術法と保存法があり、「手術は痛みが取れない場合などに行う」。中足骨をいったん切り、つなぎなおすことなどで角度を矯正する。見た目もきれいになるが、ふつうに歩けるまで2カ月ほどかかる。
 
保存法は装具と体操による改善だ。装具はオーダーメードした靴と中敷き(インソール)。「靴は前部が広く、甲をひもでしっかり締め付け、かかともしっかりして足がぐらつかない。中敷きは土踏まずを前後、横方向に盛り上げる。これで重症でも痛みが取れるので、満足する人が多い。費用は保険適用なので計2〜3万円で済む」
 
体操は、指を思い切り広げては丸める「グーパー運動」を、朝昼晩に分けて計200回。広げたタオルを指で少しずつ引く「たぐり寄せ運動」を可能な限り。ストレッチは、親指を手で内側に開くように引っ張り15〜30秒間そのままに。朝昼晩10回ずつ行う。
                   
「外反母趾かな」と思ったら診察を受けないまでも、体操・ストレッチと靴の見直しが大切。
 
婦人靴企画卸「シンエイ」商品研究室長の楠本彩乃さん(47)は「人さし指から中指の付け根の足裏がビリビリしたり、タコができたりすれば外反母趾のサイン。甲を覆わないパンプスは前足部に負担がかかり、症状を悪化させるので絶対ダメ」と指摘する。
1)足先に負担をかけないよう、甲を覆い、ヒモやベルトで締める
2)足裏の痛みを緩和する厚くクッション性のある底
3)足が前にずれないようヒール高は3センチ以下
4)足を支える頑丈なかかと

−を満たすことが必要で「ウオーキングシューズが最適。また、甲部分がサポーターになった5本指靴下や、オーダーメードのインソールの併用もいい」。
これらの要素は予防にも有効で、逆に「ミュールはもってのほか」と警告している。
(外反母趾、手遅れになる前の予防法とは)


外反母趾では、足の親指が小指の方に曲がっていく疾患です。MTP関節という足の付け根の間接が外側、小指側に曲がり(「く」の字に変形)、爪が内側に向いてしまいます。出っ張った部分(中足骨骨頭が内側に突出し)が、靴に圧迫されて炎症を起こして痛みます。

原因としては、親指が人差し指と比較して長かったり(エジプト型の足趾)、扁平足でも生じやすく、ハイヒールなど先細の靴をはき続けていることなどがあります。

症状としては、最も一般的なのは、上記にもある母趾中足趾節(MTP)関節の痛みです。骨頭が内側に突出し、靴による圧迫で関節包が肥厚して痛みます。また、親指が曲がるため、曲がった内側に胼胝(たこ)ができたり、親指に力が入りにくいため、足底の第2・3中足骨頭部に胼胝を伴う痛みが生じることもあります。

診断としては、まず痛みがどこにあるかといった部位を特定したり、足の変形をみます。画像診断は、荷重時足部背底X線像が基本です。重症度は第1基節骨軸と第2中足骨軸のなす角である外反母趾角(正常15度未満)の大きさで評価します。

治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む

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帯状疱疹を1万人対象で、実態調査へ

独立行政法人・医薬基盤研究所(大阪府吹田市)を中心とした疫学研究チームは、香川県・小豆島の住民らの協力で帯状疱疹の実態解明に向けた大規模な基礎データ調査に乗り出す。50歳以上の住民1万人以上を対象に、発症率や免疫の保有などを調べる。これほど多くの住民が協力する疫学研究は国内では珍しく、今回のデータを基に将来的にはワクチン開発も期待されるという。

帯状疱疹は帯状ヘルペスとも呼ばれ、子供のころにかかった水ぼうそうのウイルスが原因で発症するとされる。加齢やストレスで免疫力が低下した際、体内に残ったウイルスが再活動し、帯状に疱疹ができ神経の痛みを引き起こす。
 
重症の場合は「帯状疱疹後神経痛」となり、長期間痛みが取れず日常生活にも支障をきたすことがある。国内では発症数やメカニズム、発症率など実態把握が進んでいないのが現状という。
 
研究チームは、同研究所のほか大阪大医学部や阪大微生物研究会、奈良県立医大、地元医師会などで構成。小豆島など同県小豆郡は50歳以上の人口が約1万9000人と、米国で実施された同様の調査の対象者数と同規模で、自治会組織が整い人口の流出入が少ないことから調査地に選ばれた。
 
同郡内に事務所を置き、薬剤師や保健師ら専門員6人を配置。住民に免疫の保有、帯状疱疹が発症していないかなどを問い合わせ、発症した場合は医療機関で採血などを行う。
 
研究チームは、少なくとも対象人口の6割程度の約1万2000人の協力が必要とし、地元の小豆島町と土庄町で自治会ごとに研究目的や具体的な内容などを説明。個人情報の保護などから弁護士らでつくる倫理委員会も立ち上げた。調査期間は3年間で、今年4月からの調査開始を目指す。
(島民1万人対象 帯状疱疹を実態調査へ 医薬基盤研など)


水痘(水ぼうそう)に罹患した後、そのウィルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)は、神経節内(三叉神経節、脊髄神経節)に潜伏感染しています。その後、水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで、帯状疱疹が起こります。

齢を経るとともに増加し、特に40歳代以降に多いといわれています。年間発症率は人口10万人あたり300〜500人程度です。

免疫機能に異常が生じなどで、VZVが再活性化して生じます。よって、原因となるのは、過労や老化のほか、糖尿病、外傷、悪性腫瘍、自己免疫疾患、重症感染症、免疫抑制剤や抗腫瘍薬による治療、放射線療法などがあります。故に、帯状疱疹自体は予後良好な疾患ですが、発症要因として血液疾患、癌、膠原病などが潜在している可能性を考慮する必要があります。

経過としては、神経痛様の疼痛(ピリピリした痛みです。顔を洗うといった、軽く触れることでさえ痛いそうです)が先行し、その部位に浮腫性紅斑や紅色丘疹が出現します。しだいに水疱、膿疱、痂皮(かさぶた状になる)と変化し、約3週間で治癒します。

ですが、合併症として帯状疱疹後神経痛(post-herpetic neuralgia:PHN)が、およそ3%の率(加齢とともに増加)で発生し、問題となります。これは、神経変性によるもので、耐えがたい痛みが残ることもあります。

また、Ramsay Hunt(ラムゼー・ハント)症候群といって、顔面神経の膝神経節が侵されると、顔面神経麻痺による閉眼困難や内耳障害(耳鳴り,難聴,眩暈)、舌に疱疹が生じて味覚障害を伴うこともあります。

診断法や治療法については、以下のようなものがあります。続きを読む

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2008年01月30日

本当は怖い喉の違和感−下咽頭癌

東京都の会社員、斉藤勝美さん(63)は、2006年の年末、のどが痛み、夜にはせき込むなどの症状が出た。日中は治まり、熱も出ない。急ぐこともないと、年明けに内科を受診した。内科医も「のどが赤いので、風邪かもしれませんね」と、抗生物質を処方した。けれども、症状は変わらなかった。

のどに魚の小骨がひっかかるような感じもしたが、痛みはない。友人から「おいしい日本料理を食べよう」と誘われたので、「ひっかかった骨を取ってから」と、近くの耳鼻咽喉科を受診した。

医師は、「のどに腫瘍があります。専門の病院を受診してください」と顔色を変えた。医師と相談して選んだ東京医科歯科大(東京都文京区)の頭頸部外科で2007年2月、のどの「下咽頭がん」と診断された。

咽頭は、鼻の奥から食道に続く空気と食物の通り道で、鼻の奥の上咽頭、口の奥の中咽頭、のどぼとけの後ろ側から食道に続く下咽頭に分かれる。

斉藤さんの場合、転移はなく、がんは下咽頭にとどまっていた。教授の岸本誠司さんは、抗がん剤でがんを小さくしてから手術で取る計画を立てた。治療を始めると、がんはみるみる小さくなったため、手術はせず、抗がん剤と放射線だけで治療することになった。

約2か月間入院し、35回の放射線治療を受けた。抗がん剤の点滴で髪が抜け、便秘に悩まされた。がんは消えたが、当初は、放射線治療でのどがひりひりし、食事ものどを通らない。鎮痛薬が手放せなかった。3か月たつと、痛みは消え、髪も少しずつ元に戻ってきた。

下咽頭がんは、進行すると、声帯のある喉頭や食道の一部も摘出する大がかりな手術が必要になる。早く見つかるほど、負担の少ない治療で済む。進行するまで症状が出ない人もいるが、「症状を重く考えず、食べ物がのどを通らなくなってから受診する人も多い」と岸本さんは嘆く。

食事中、のどのいつも同じ場所にしみる、ひっかかるなどの感じが2週間以上続いたら、耳鼻咽喉科を受診する。しわがれ声になることもある。食道がんになった人は、下咽頭がんにもなりやすいので、定期検査が必要だ。

「すぐに耳鼻科に行って良かった。巡り合わせも良かったと、感謝しています」と斉藤さんは振り返る。
(「ひっかかる感じ」で受診)


下咽頭癌に関しては、最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学でも扱われていました。

番組の方でも、上記と同じような症状が現れていました。
1)喉の違和感
食事をしている際、物を飲み込んだ時に違和感を感じるようになりました。まるで喉に何か詰まっているような感じがしました。
2)喉に小骨が刺さったような痛み
喉の違和感は続いていましたが、その症状にも慣れてしまい、気にしなくなってしまった頃、今度はまるで、喉に小骨が刺さったようなチクチクした痛みを感じるようになりました。
3)耳の奥にキュッとしまるような痛み
喉の痛みを感じ始めてから3ヶ月後、耳の奥に突然、鋭い痛みが走り、中耳炎にでもなったのではないかと思うような症状がおこりました。
4)喉に染みるような痛み
違和感が出てから6ヶ月経過した時、喉に焼けつくような痛みが出始めました。自分でも「おかしい」と感じ始め、家族の薦めもあって耳鼻咽喉科を訪れました

「小骨が刺さっているかのような痛み(違和感)」というのも、一致しています。咽頭とは、鼻腔および口腔、食道および喉頭との間にある筋肉で構成された管を指し、下咽頭は「のど」の一番底の部分です。ここに腫瘍が発生することで、まるで「のどに小骨が刺さった」かのような違和感を感じるわけです。

下咽頭癌は、進行型が多いため、頭頸部癌の中でも治療成績が特に不良であることで有名です。初診時に50〜60%の症例は、頸部リンパ節転移を伴っているというデータもあります。

症状としては、「食事をしている時に、食べ物がひっかかる感じ」「飲み込むときに痛い」といったものがあり、こうしたケースでは検査を行う必要があります。

喉頭内視鏡では、早期の癌や粘膜面の広がりの観察に有用であるといわれています。頸部食道造影検査は病変の大きさや梨状陥凹先端部の病変、誤嚥の有無の診断に役立ちます。CTやMRIは、喉頭内あるいは軟骨浸潤、下咽頭外への進展の有無、頸部リンパ節転移の検索のために行います。確定診断は、生検による病理診断で行います。

治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む

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麻疹の発症者が出たため、試験会場を変更する事態に

札幌大は29日、男女の学生3人がはしかを発症したとして、2月5、6の両日、大学内で行う5学部すべてのA日程入学試験の会場を、ホテルロイトン札幌に変更すると発表した。

全受験生約1000人のうち、800人以上が影響を受けるとみられる。札幌大によると、はしかで入試の会場を変更するのは全国初という。
(はしかで入試会場をホテルに変更 800人に影響)


昨年は特に成人の麻疹流行が問題となりました。2007年6月までに、高校34校、高専18校、大学54校が休校し、高校・高専・大学のみで1337人の患者が発生したことで、麻疹ワクチンが見直されるようになりました。

流行の特徴としては、15歳から29歳の世代で全体の8割近くを占めるという点です。この背景として、定期接種世代の時点で使用されていた、MMRワクチン(麻疹、流行性耳下腺炎、風疹の三種混合生ワクチン)の副反応の影響による接種率の低迷や、ワクチンを接種していても抗体価が低下して発症した、といったことがあると考えられます。

MMRワクチンは、1988年から定期接種が開始されましたが、ムンプス(流行性耳下腺炎)ワクチンを原因とする、無菌性髄膜炎の発症率が想定以上に高かったため、1993年に接種が中止されました。その後、MMRワクチンからムンプスワクチンを除いたMRワクチンが2005年6月に認可され、2006年4月から定期接種されるようになりましたが、その間の接種率低下が、麻疹流行の一つの原因として考えられます。

また、麻疹に罹患したことのある人や、ワクチン接種を行った人は終生免疫を獲得するとされていましたが、ワクチン接種を行っていても十分な抗体価を得られない場合や、麻疹ウイルスに曝露しないまま長く経過すると、抗体価が低下してしまいます。

そのため、現在ではMRワクチンを2回接種することで、ブースター効果(対象ウイルスに接触することによりさらに抗体価が上昇する効果)を発生させ、抗体価を上昇させています。

麻疹の他の特徴としては、以下のようなものがあります。続きを読む

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