今日の一問(問題)
cafe au lait斑は真皮メラノサイトから生じる。



(答え)×
(解説)cafe au-lait spot(カフェオレ斑)は、境界鮮明、扁平な乳褐色の色素斑で、von Recklinghausen病(多発性神経線維腫症)にみられる大,小の褐色色素斑のうち、大褐色斑(大レックリングハウゼン斑)に相当する。手掌大くらいまでが多い。このような皮疹が、体幹や四肢に多発する。出生時に出現していることが多く、神経線維腫症が出現していなくても、直径1.5cm以上の色素斑が6個以上存在していれば、von Recklinghausen病が強く疑われる。
 
カフェオレ斑では、表皮基底層のメラニン顆粒が著明で、巨大メラノソームも観察される。組織学的には表皮基底層のメラニン色素の増加で、色素細胞や母斑細胞の増加はない。この色素斑のみが正常人に認められる場合は扁平母斑の一種と考えられる。このほかAlbright症候群(マクキューン・オルブライト症候群)などに伴ってみられることもある。

…扁平母斑とcafe au-lait spotはどう違うの?と思ったのですが、個々の皮疹はそれぞれ区別できず、von Recklinghausen病に伴うもの→cafe au-lait spotと考えていいようです。
 
ちなみに、最新医学大事典の"色調は、ミルクをたっぷり入れたコーヒーの色に似ている"…とカフェオレの説明をしている点が、秀逸と思った次第。