各論3 「皮膚・頭頸部疾患」
(問題)
クロロサイアザイドは光線過敏症をきたしやすい。

(答え)○
(解説)
 光線過敏症とは、日光照射によって発生あるいは悪化する皮膚疾患の総称である。外因性(薬剤など)と内因性(遺伝疾患や代謝疾患など)がある。外因性で発症する機序は、薬剤の直接作用によるもの(光毒性皮膚炎)と免疫学的機序を介するもの(光アレルギー性皮膚炎)に大別される、内因性で発症する疾患には、色素性乾皮症(遺伝性)などがある。
 治療としては、外因性なら原因物質を避け、日光遮断を行う。

[補足]
原因物質としては、
フェノチアジン系向精神薬:クロルプロマジン、プロメサジン、トリメプラジンなど
サイアザイド系降圧薬:クロロサイアザイド、フロセミドなど
血糖降下薬:トルブタミド、クロルプロパミドなど
抗生物質:テトラサイクリン、ドキシサイクリンなど
抗真菌薬:グリセオフルビン  などが有名です。

[注]これは、医学評論社で毎平日更新中の一問一答を解説していく…という、不毛なことをやるコーナーです。