"王子製紙と木材商社の王子木材緑化(東京・江東)はキノコの一種であるハタケシメジと、健康食品素材の酸性キシロオリゴ糖とを併用するとアトピー性皮膚炎の症状を改善できる効果があることを動物実験で突き止めた。今後、ヒトでも同じ効果が期待できるか研究していく。"

"ハタケシメジは王子製紙グループが世界で初めて人工栽培に成功。これまでに高血圧症や高脂血症を改善する作用などが確認されている。酸性キシロオリゴ糖は製紙原料パルプから抽出され、整腸作用や抗アレルギー作用があると言われている。"
(参考URL:Nikkei いきいき健康)

…とのことです。
まだ、動物実験の段階ですので、実用化には、もうしばらくかかりそうですが、期待がもてますね。

アトピー性皮膚炎の原因としては、「乾燥肌→痒いので掻いてしまう→皮膚が傷つく(角層が剥がれる)→刺激に敏感になる→神経成長因子(NGF)が働き、神経線維が表層まで伸びる→余計に乾燥&敏感になる→掻いてしまう…」という悪循環(これをitchy-sclatch cycleという)です。

治療法としては、上記の悪循環を断ち切るのが重要です。
具体的な治療法には、
1)乾燥を防ぐ(保湿剤)
2)掻痒感を緩和する(抗コリン剤など。とにかく、掻かない!)
3)炎症が酷い場合などには、適切なステロイド外用
があります。

こうしたことで治る患者さんがいらっしゃる一方で、難治性のアトピー性皮膚炎でお困りの患者さんがいらっしゃるのは確かです。

研究が進み、この発見が患者さんの一助となるのを期待しております。

トップページへ

リンク
医学チックなお話

参考リンク:
アトピー性皮膚炎についていっしょに考えましょう。
この患者さん向けのインターネットパンフレットは、厚生労働省科学研究「アトピー性皮膚炎の既存治療法の適応と有効性の再評価に関する研究…
日本皮膚科学会
日本皮膚科学会では,アトピー性皮膚炎の治療が混乱しており,多くの患者さんが適切な治療を受けることなく悩まれている実状を踏まえてこの委員会を設置…