漫才コンビ・宮川大助・花子の宮川大助が、脳出血のため大阪市内の病院に緊急入院したことが6日、明らかになった。5日夜、左手と左足にしびれを訴え、病院で検査。軽度の脳出血と判明し、1カ月の入院と2カ月の通院治療が必要と診断された。命に別条はなく、現在も意識ははっきりしているという。当面コンビの活動を休止し、治療に専念する。
所属の吉本興業によると、大助は5日、なんばグランド花月(NGK)での出番を終え、市内でテレビバラエティー番組のけいこを行った。けいこを終えた午後7時半ごろ、大助は「なんかしびれてクラクラするわ」と、左手、左足のしびれとめまいを訴えたという。妻で相方の花子と娘で漫才師のさゆみが付き添い、歩いて近くの病院に行った。CTスキャンなどの検査を受けた結果、脳出血と判明。そのままICUに入った。
大助は昨年12月にホノルルマラソンを完走。一方で、年末年始の疲労と睡眠不足で年明けから体調不良を訴えていた。もともと高血圧気味で、これまで尿管結石や胆石の病歴があった。酒とたばこを断っていた効果か、今回は早期発見で進行も最小限でとどまっていたという。



脳出血とは、脳内の血管が何らかの原因で破れ、大脳、小脳および脳幹の脳実質内に出血した状態をいいます。そのために意識障害、運動麻痺、感覚障害などの症状が現れます。血腫が大きくなると脳浮腫によって頭蓋内圧が高くなって脳ヘルニアを起こし、重い場合は脳幹部が圧迫されて死に至ります。

高血圧が原因で起こる脳出血が最も多く、全体の70%を占めます。
高血圧性脳出血を部門別にみてみると、最も頻度が高いのは被殻出血(40%)と視床出血(35%)で、この2つが約4分の3を占めます。次いで皮質下出血(10%)、橋出血(5%)、小脳出血(5%)、その他(5%)と続きます。

症状としては、一般的には頭痛、嘔吐、意識障害、片麻痺が多くの患者さんにみられます。出血部位および血腫の大きさにより症状は違います。慢性期になっても何らかの後遺症を示す患者さんも多くみられます。

検査としては、CTが最も有用で、発症後数分以内に高吸収域(血腫が白く写る)として現れ、3〜6時間で血腫が完成し、約1カ月で等吸収域(脳組織と同じ色に写る)になり、やがて低吸収域(脳組織より黒く写る)になります。脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍による出血が疑われる場合は、脳血管撮影が必要です。

高血圧性脳出血の治療は、血腫による脳実質の損傷を軽くし、再出血や血腫の増大を防ぎ、圧迫によって血腫の周囲の二次的変化が進まないようにすることです。このため内科的治療としては、頭蓋内圧亢進に対する抗浮腫薬の投与、高血圧の管理、水電解質のバランス、合併症の予防と治療が基本になります。

宮川さんも高血圧だったとのことで、被殻出血や視床出血などが考えられます。
また、症状も痺れ感やめまいといった症状が現れています。検査としては、頭部CTが撮影され、結果、脳出血と診断されています。治療に関しては、おそらく高血圧に対する治療などが行われていると思われます。

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