日本医療労働組合連合会のアンケート調査によると、病院の勤務医の90.0%が「医師不足」と感じ、9割以上の人が「疲れを感じている」ことが分かった。

時間外労働は月平均63.3時間で、過労死認定基準の目安である「月80時間」を超える人が31.2%に達していた。女性医師の97.9%は生理休暇を取れず、6割近くが妊娠時に「切迫流産」などの異常を経験していた。

日本医労連加盟の医療機関の勤務医らを対象に、昨年11月〜今年1月に調査。
回答を寄せた神奈川、愛知など25道府県約150施設の計1,036人について分析した。

宿直の月平均は2.9回で、当直明けの勤務は「ある」人が74.5%。最長の連続勤務時間は平均32.3時間に上り、36〜41時間が36.8%で最も多く、30時間以上が71%を占めた。

今の健康状態については、「健康」が53.1%と過半数を超えたが、「健康に不安」(34.4%)、「大変不安」(6.3%)も目立った。出産経験のある女性医師のうち、妊娠の状況が「順調」だったのは42.6%しかなかった。



どのくらいの規模の病院の、何科の医師かにもよるかとは思いますが、まさに過酷の一言。

"医師不足"が元凶と言うことになれば、女性のパートタイム医師や海外からの医師募集などをするしかないのでしょうね。

それにしても、健康に不安を抱える医師が40.7%と半分近くいらっしゃるというのは、洒落にならない状況でしょう。

6割近くが妊娠時に「切迫流産」などの異常を経験…これも、耳を疑いたくなるような話ですね。こうしたことが原因で、医師として働くことを続けることができなくなる、ということもあるのでしょうね。

常勤の勤務医として働き続ける…それが、次第に難しいこととなる時代がやってくるのでしょうか。