読売新聞によると、日本人で乳がんのリスクが高い女性は、身長160cm以上、出産経験がない、初潮年齢が早いなどの傾向があることが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の約5万5,000人を対象にした疫学調査でわかった。

乳がんの発生には女性ホルモンの分泌が関与しているとされ、大規模な調査で裏付けられた形だ。同研究班が21日に公表した。同研究班は、1990年と93年に40〜60代だった全国の女性を対象に追跡調査を実施。閉経の前か後か、体格、初潮年齢などの条件で集団に分け、2002年までに乳がんを発症した人数から、各集団の危険性を比較した。

閉経後の場合、身長160cm以上の女性は、同148cm未満の女性に比べ、乳がんのリスクが2.4倍に高まった。また48歳未満に閉経した人に比べ、54歳以上で閉経した人のリスクは2倍になった。出産経験がない女性は、ある女性に比べ2.2倍だった、とのこと。


女性ホルモンに長く暴露されていると乳癌のリスクが高まる、というのは分かりますが、どうして高身長の人の方がリスクが高まるのか…どうしてなんでしょうかね?

高身長の人の方が、初経が遅い(骨端線の閉鎖が遅いから)=女性ホルモンの暴露期間が短い、ように思うのですが、どうやら結果は異なるようです。まぁ、他のファクターが関与しているのでしょうね。興味深い研究です。