-------------------------------------------------------------------
今日の一問一答(2007/02/27):各論V-4「弁膜症」
僧帽弁逸脱症候群では収縮中期クリックを聴取する。
-------------------------------------------------------------------
答え:○(正答率 91.9%)

解説:僧帽弁逸脱症候群の心音所見としては、僧帽弁が逸脱した際に聴取される収縮期中期のクリック音とそれに続く収縮期雑音が聴取される。

1)収縮中期クリック音 midsystolic click-murmur
収縮期中期にて僧帽弁の弁尖が左房側に逸脱する際に生じる高調な過剰心音で、本症に特徴的な所見である。

2)収縮後期雑音 late systolic murmur
僧帽弁の逸脱に続いて生じた僧帽弁閉鎖不全症に起因する心雑音である。

補足:僧帽弁逸脱症候群とは、僧帽弁と左室との大きさの不均衡による僧帽弁の逸脱であり、血行動態は僧帽弁閉鎖不全に類似する。原因としては、ムコ多糖類の蓄積によって僧帽弁が粘液腫様変性を起こして脆弱化したり、腱索が伸長したり切断されたりすることで、僧帽弁が収縮期に左房へ逸脱する。
(1)結合組織異常:Marfan症候群や Ehlers-Danlos症候群など。
(2)二次孔欠損
(3)リウマチ性心内膜炎
(4)感染性心内膜炎
 などが原因となる。
 心エコー所見としては、収縮期に逸脱する僧帽弁後尖が確認される。MVPでは逆流が左右に偏位することがあり、長軸断層のみでは正確に評価できないことがある。
 心電図所見としては、発作性上室性頻拍がみられる。