皮膚病で尾ひれを切断された日本のイルカに、人工尾ひれがブリジストンからプレゼントされた。

プレゼントを受け取ったのは、沖縄の「美ら海水族館」で飼育されているイルカの「フジ」である。飼育員によると、尾ひれを切断したため運動不足となり、危険なまでに体重が増えていたが、人工尾ひれがイルカの命を救うことになったという。

尾ひれの切断後、十分な運動ができなかった、とのこと。
体重が増え、血液検査したところ高コレステロール血症を示していたという。肥満や高脂血症などから、他の病気を引き起こす可能性があると懸念し、何か手を打たねばと、考えられていたという。

人工尾ひれを作ったのは、日本の大手タイヤメーカーであるブリジストン。イルカの「フジ」専用に製作されたという。

サイズは「フジ」と同じ大きさのイルカが持つ尾ひれよりもわずかに小さいサイズで、F-1のタイヤにも使用されているゴムが原料となっている。カーボン製の人工骨で補強された人工尾ひれ、とのこと。費用は約1000万円というから驚きだ。


今では、元気に泳ぎ回っているそうです。命を救われましたね。
再生医療の研究が進めば、こうした問題はすぐさま解決されそうですが、それまではこうした「機器」で対応せざるをえない。こうした技術が、ヒトにも適応され、よりQOLを高めてくれるような開発が進めば、と期待されます。

それにしても、皮膚病で尾の切断にまで至るということがあるのですね。
ちなみに、尾びれは上下に動かされて泳ぐそうです。開発の難しさを想像させますね。
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