2007年03月07日

本当は怖い耳鳴り〜メニエール病〜

夫の仕事の都合で郊外に引っ越してきたT・Aさん(40歳 女性)。

息子が通う小学校のPTAに出席したところ、次の学校新聞の編集責任者を任されることに。真面目な性格のT・Aさんは子供が肩身の狭い思いをしないようにと張り切りますが、その時、遠くで汽笛が鳴っているような耳鳴りを感じます。それ以来、学校新聞のことが頭から離れない。近づいてくる締め切りに焦りを感じ始めていましたが、その後も気になる症状が続いた。

症状としては、以下のようなものがあった。
1)低い音の耳鳴り
2)耳が詰まったような感じがする
3)強いめまい
4)吐き気
5)再び強いめまい

メニエール病の原因は、現在のところ不明です。原因は不明ですが、その病気の本体は内耳の水ぶくれ状態(内リンパ水腫)ということがわかっています。体格では健康な人と比べて肥満者の割合が少ない、性格は几帳面・神経質と答える割合が高い、精神的・肉体的疲労、ストレス、睡眠不足などの状態の人に多い傾向があります。

発症年齢は30歳台後半から40歳台前半にピークを持つ山型です。有病率は主な個別調査では人口10万人当たり15〜18人といわれています。

症状としては、上記の通り、何のきっかけもなく、突然おこる激しいぐるぐる回る(回転性)めまいが特徴です。回転性のめまいは、30分位から数時間続きます。
多くは、めまいに、吐き気、嘔吐、冷や汗、顔面が蒼白くなる、脈が速くなるなどの症状を伴います。
また、めまいと一緒に難聴や耳の塞がった感じ、あるいは耳鳴りなどの耳の症状が現れます。これらの耳の症状はめまいと一致しておきたり悪化したりしますが、めまいの軽快とともに元に戻ります。

治療としては、内科的な治療が主体です。
病態(内リンパ水腫)に対しては、水ぶくれを軽くする目的で利尿剤系統の薬を多く使います。中でも、イソソルビドが広く使われています。
また、内耳の神経細胞や内耳神経の活動を改善する目的で、ビタミン剤や末梢血流改善剤なども使います。しかし、薬による治療でめまい発作を止めることができず社会生活に支障をきたすような場合や、聴力が段々悪化して行くときには手術も行われます。

放っておくと…
メニエール病は内耳の病気なので、生命に危険をおよぼすようなことはありません。病気が完成しないうちに、早期の診断と治療を始めることによってメニエール病の進行をくい止め、または治癒させることができます。しかし、病気が完成してしまい、めまいと難聴の悪化と軽快を繰り返しているうちに、身体の平衡の乱れや難聴が進行し不可逆性になってしまいます。

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