産経新聞によると(結核で年2000人死亡 都市の社会的弱者注意)、結核は日本でもいまなお、毎年約2,000人の命を奪っている病。専門家は「『過去の病気』と考えずに、早めの受診、治療を」と呼びかけている。

厚生労働省の平成17年の結核発生動向調査によると、同年新たに見つかった結核患者は2万8,319人で、罹患率は人口10万人あたり22.2人。結核による死亡は2,295人だった。

罹患率を都市別にみると、大都市ほど高いことが分かる。飛び抜けて高いのは大阪市で58.8人。以下、神戸市34.5人、名古屋市34.3人、東京23区33.9人などと続いている。この傾向について、加藤さんは「大都市は特に、なかなか医療機関で受診しない社会的弱者が多いことが一因」としたうえで、「都会には一晩寝泊まりし、不特定多数と長く空気を共有するマンガ喫茶のような空間が増えている。若者らがこういった場所を利用することも理由かもしれない」としている。


結核菌は空気感染することから、同じ空間にいるだけで感染してしまいます。
ですから、不特定多数と長く空気を共有するマンガ喫茶のような空間で、しかも疲労やストレスが続くような状態で免疫力が低下していると、感染しやすくなってしまいます。

結核菌は、主に肺に炎症を起こす病気で、咳や痰、微熱などの症状とともに、だるさを感じ、ひどくなると体重が減少したり、胸に痛みを感じたりします。

もし罹患しているならば、周囲の人へ感染する恐れがあり、危険です。
治療としては、複数の抗結核薬を飲むことで治ります。早めに病院を受診するなどの対策をされることを望みます。