東京都板橋区の「小豆沢病院」(井上修一院長)で昨年9月、男性患者(72)が胸部にたまった水を抜く手術を受けた際、チューブが誤って肝臓に刺さる事故があり、手術直後に失血死していたことが17日、分かった。

警視庁志村署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、手術を担当した男性内科医(39)から事情を聴いている。病院は「結果的に誤挿入したことに責任を感じ、遺族に謝罪した」としている。
 
調べなどによると、この患者は昨年9月15日夕、胸部にたまった空気や水を抜く手術を実施。内科医が脇腹からチューブを挿入すると400〜500ccの出血がみられたため、別の病院に搬送したが、出血は止まらず同日夜に失血死した。内科医らはチューブの誤挿入に気付かなかった。同署の司法解剖で、チューブが肝臓に刺さった形跡があったことが判明した(肝臓にチューブ誤挿入 男性患者が死亡していた)。


胸水がたまり、息切れなどが起こっている場合には、たまった液体を外に出す必要があり、本件のような処置(ドレナージ)を行います。

また、大量の液体を抜き取る必要がある場合は、胸壁を通してチューブを挿入することがあります。手術内容としては、局所麻酔を行い、2本の肋骨の間から胸部にプラスチック製のチューブを挿入します。空気が胸膜腔内に漏れ出すことのないように、チューブを水で完全に遮へいした排液装置につなぎます。最後は、胸部X線検査でチューブの位置を確認します。

挿入後、400〜500ccの出血があったとのことで、その後も出血が止まらなかったようです。結果、失血死してしまった、とのこと。こうした事態を想定し、迅速な対処ができるようにしておかなければならない、ということを肝に銘じる必要があるでしょうね。