リスも増えすぎると有害ということで、米カリフォルニア州サンタモニカではこの夏から公園のリスに避妊薬ワクチンを接種して個体数を減らすことになった。

日本ではその愛らしい姿が人気だが、げっ歯類のリスは性格が攻撃的で、狂犬病を媒介したり、感染症を起こすノミを持っていることがあることから、過剰に増えると公衆衛生上問題があると保健当局は警告している。現在、サンタモニカ市のパリセード公園には1000匹以上のリスが生息しているという。

5日付のAP通信によると、サンタモニカ市では1998年に公園のリスの生息数が過剰だと指摘されて以来、毒薬や毒ガスを用いて安楽死処分を実施してきたが、動物愛護団体から強い抗議を受けていた。市公園局長のJoe McGrath氏は「殺処分をしなくて済むのならしたくない。個人的にリスは好きだが、郡保健当局の警告にも対処しなければならない」と述べた。

ワクチンは米農務省が開発し、メスでは排卵と授乳を抑制し、オスでは精巣の発達を抑えるが副作用はないという。1回当たりのコストは2〜10ドル(約235〜1170円)。リスへの避妊ワクチン接種は同州ではバークリー市に続いて2番目になる。
(リスに避妊薬――米カリフォルニア州サンタモニカ)


「ワクチンは米農務省が開発し、メスでは排卵と授乳を抑制し、オスでは精巣の発達を抑えるが副作用はないという」とのことですが、本当でしょうか?内分泌系に働きかけるようですが、本当に動物の身体への影響がでないのでしょうか?催奇形性といった問題もないのでしょうかね。

たしかに、日本でも鹿やサルといった野生動物が木々や農作物を荒らしてしまうので、農林業にダメージを与えてしまうといった問題がありますが、こうしたワクチンによる解決は…乱獲以上に生態系を曲げるようなことになるように思えて仕方がない。

完全に去勢してしまうよりは、頭数のコントロールに影響は少なそうですが、ちょっと抵抗感のある対策に感じられるのは、私だけでしょうか。