テレビ信州(長野県松本市)が30日放送した情報番組で、女性リポーターが有毒のフクジュソウをてんぷらにして食べ、視聴者から問い合わせが相次いだため、同社はフクジュソウを食べないよう番組中に訂正した。

長野県によると、フクジュソウは毒性が強く、食べた場合、心臓まひで死亡する危険性がある。同社は「視聴者の皆さまにご迷惑を掛け申し訳ない。今後、チェック態勢をきちんとして2度とないようにしたい」としている。

テレビ信州によると、リポーターが今月下旬に県内のそば屋を訪れ、てんぷらにしたフクジュソウなど春の草花を食べた様子を30日午後に放送した。

視聴者から放送中に問い合わせが相次ぎ、同社がフクジュソウについて調査。有毒であることが確認できたため、リポーターが番組中で4回、有毒なので食べないように呼び掛けた。リポーターの体調に問題はなく、事前に毒性を把握していなかった。
(テレビ信州、毒草てんぷら紹介 番組中に訂正)


フクジュソウにはアドニンという毒成分が含まれているので山菜にはなり得ないそうです。一方、根と茎には強心・利尿作用があり、古くは薬用利用されましたが、心停止をもたらす毒性成分を含むので現在では薬用にしないそうです。もっぱら観賞用とのこと。

嘔吐・下痢を経て心停止に至ってしまう。健康番組などの放送姿勢が問われている今、こうしたことをやってしまうとは、脇が甘いとしかいいようがない。

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