横浜市小児科医会(水野恭一会長)は29日、インフルエンザにかかった14歳少年が治療薬「タミフル」を服用していないのに、自宅の2階から飛び降りる異常行動があったと発表した。同日記者会見した水野会長は「医師の間では以前から、インフルエンザではタミフルの服用の有無にかかわらず、異常行動が起こることを認識していた。保護者に子供から目を離さないようにしてほしい」と注意を促した。

同会によると、少年は19日から38度前後の発熱があり、20日に横浜市栄区の医院でインフルエンザと診断された。医師は症状が軽かったため、タミフルは使用せず、解熱剤(アセトアミノフェン)だけを処方した。

21日午前6時ごろ、父親が少年が部屋にいないのに気づき捜したところ、庭で裸足のまま歩いているのを発見。少年は「2階から飛び降りる瞬間に意識が戻り、ベランダのパイプに手をかけたことまでは覚えているが、どのように落ちたかは記憶にない」などと話した。けがはなかった。

同様のケースは、川崎医大でも報告されているという。
(タミフル服用しない14歳男子が転落)


インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後に家を飛び出そうとするなどの異常行動を起こした女児が、その後の検査で、インフルエンザではないとの結果が出たことが3月28日に判明したが、今度は逆に、インフルエンザでタミフルを服用しない14歳少年が転落事故があったという。

横浜市小児科医会の水野会長は「大人も含めインフルエンザと診断された患者のうちの5〜10%にこうした異常行動があるのではないか」と指摘した上で、「子供がインフルエンザにかかったら、タミフル服用の有無にかかわらず、子供と同じ部屋で寝るなど目を離さないようにしてほしい」と話しているという。

中外製薬の寄付金問題で厚労省研究班が研究が目に見えて進まぬ今、こうして危険な事故が増えている現状をしっかりと把握してもらいたいものだ。

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