今シーズンのインフルエンザの流行は、3月にピークを越えたと見られることが、国立感染症研究所の定点調査で分かった。ただし過去10年の3月下旬から4月上旬と比べると、今年報告された患者数は最も多く、同研究所は「流行はまだ続いており、今後も注意が必要」としている。

同研究所が全国約5000カ所の医療機関で実施している定点調査によると、3月26日〜4月1日の1地点あたりの患者報告数は21・5人で、前週(3月19〜25日)の32・5人から大幅に減少した。

都道府県別では、青森40・5人、大分38・4人、長崎38・1人などで、高知県を除く46都道府県で前週より減少した。

今シーズンの流行は1月中旬に始まり、ピークは昨シーズンより1カ月ほど遅かった。
(インフルエンザ:流行のピーク越える)


インフルエンザといえば、タミフルに関連があると思われた異常行動の問題がニュースでとりあげられた。

タミフル販売元の中外製薬から厚生労働省に報告された副作用が疑われる約1,800件の事例のうち、「暴れる」「動き回る」など何らかの異常な行動を起こしていたケースが100件以上に上ることが、同省の集計で分かっている。

ピークは過ぎ、問題は次第に忘れられていくでしょうが、冬の訪れが起こる前に、十分な研究が行われ、今後のインフルエンザ対策に関して対策、ガイドライン作りが望まれます。

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