米疾病対策センター(CDC)は、淋病を引き起こす淋菌に薬が効かない耐性菌が急増してきたため、フルオロキノロン系の抗生物質を使用しないよう米国内の医療関係者に勧告した。有効なのはセファロスポリン系だけとなり、CDCは「新しい抗生物質の開発が急務だ」としている。

全米26の都市を対象に昨年実施した調査で、男性の淋病患者に占めるフルオロキノロン耐性淋菌の割合が、使用を控える基準の5%を超える6.7%になっていた。2001年調査(0.6%)の約11倍に急増した。

淋病は米国でクラミジアに次ぎ2番目に多い性感染症で、毎年約70万人が新たに感染するとされる。ペニシリン系やテトラサイクリン系抗生物質には既に耐性で、これまでフルオロキノロン系が第1選択薬だった。
(米で薬効かない淋病急増 対策センターが勧告)
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)はナイセリア属のグラム陰性双球菌です。ナイセリア属に入る菌は全部で11種類あり、その内病原性を有するのは、この淋菌と髄膜炎菌である。淋菌は淋病の原因となります。

淋菌は人とチンパンジーだけに感染します。白人は蒙古人(日本人も含む)よりも淋菌に対して感受性が高く、B血液型と関係するといわれている。近年、淋菌の抗生剤耐性菌が増え、新しい抗生剤や抗菌剤に対しても短期間に耐性を獲得しています。

感染後数時間から数日で発症します。
咽頭の場合は咽頭炎、性器の場合は、尿道炎(男性のみ)、子宮頚管炎(女性のみ)を起こします。男性の場合は排尿時や勃起時などに激しい痛みを伴いますが、女性の場合は自覚症状に乏しい。放置すると菌が奥へ進み、内臓の炎症、不妊症に発展する場合もあります。

しっかりと対策をして、複数回感染を防ぐことが重要なようです。

【関連記事】
強毒性細菌 「市中型」MRSAで1歳男児が肺炎で死亡