シンガポールの保健団体と医薬品会社は、男性器の勃起不全の度合いを示すために、独自の4段階表示の採用を呼び掛けている。キュウリ、皮付きバナナ、皮なしのバナナ、豆腐の4段階。

英国の性問題セラピスト、ビクトリア・リーマン氏は記者会見で「男性はこれを目指すべきです」とキュウリを手にしながら語った。

この4段階表示は科学的な測定を意味するものではなく、患者に対してあくまで参考として質問されるもの。ただ、どこの医療機関にもまだ採用されていないという。
(勃起不全の4段階表示、シンガポールで提唱)


そもそも勃起のメカニズムは、以下のようなものです。
性的に興奮すると、副交感神経を通じて血流が調節され、静脈洞に血液が貯留され、静脈閉鎖機構というものの働きによって流れ出しにくくなります。これにより、海綿体は血液が満ちて大きく膨張して硬くなります。したがって、陰茎全体も硬く大きくなり、これを陰茎の勃起と呼びます。

性的な興奮は、脊髄→骨盤神経→骨盤神経叢→陰茎海綿体神経という順に伝えられます。

この血管系および神経系の両方のメカニズムを受けて、勃起は起こります。
このメカニズムのどこかに、異常が起こることで器質性のEDが起こるワケです。他にも、"精神的な問題"で起こる心因性のEDもあります。

わかりにくい"硬度"の指標を、単純化して患者さんにも理解しやすいものにすることは、自分のEDの程度を知ることができることに関して、大変意味があることではないでしょうか。問診でも、医師−患者さん間で容易に相互理解できそうです。

でも、ちょっと「皮なしバナナ…」とか言うのは気恥ずかしい気も…。

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