演出家テリー伊藤氏(57)が10日、トレードマークにもなっていた左目の斜視を治す手術を都内で行い、成功した。テリー氏は「先生から『無事終わった。まあまあ成功した』と言われホッとしている。今はとにかく痛いけど、18歳のころの自分に会えるようで楽しみ」と喜びを語っている。

テリー氏は68年の日大闘争でデモ隊の先頭におり、投石が左目を直撃し斜視になった。以来39年間治療をせずに過ごしてきたが、日本テレビのネット動画サイト「第2日本テレビ」への出演をきっかけに治療を決断した。この日、同サイトにも手術成功を報告するコメントを掲載した。手術は1時間ほどで終了。「とにかく痛い」と語る現在は、眼帯をし安静にしている。来週半ばにも抜糸する予定という。

体調をみて、13日のTBS系生番組「サンデージャポン」での復帰も見込まれている。キャスターを務める日本テレビ系朝ワイド「スッキリ!」は週明けから復帰する。
(テリー伊藤氏が左目の斜視を手術)


「目を治して18歳の青春を取り戻したい」と手術前に仰っていました。

テリーさんの斜視は、眼球が外側を向く「外斜視」です。
担当医によれば、斜視の人は全人口の2%程度おり、通常のものなら1週間程度で治り、手術代は約3万円程度とのこと。

斜視の手術は、眼球の回りについている筋肉の位置を後方に動かして筋の力を弱める後転法、短くして縫いつけることによって筋肉の働きを強める前転法など幾つかあります。どちらの眼を手術するかということや、どれだけ眼球の向きを変えるかという手術量は、斜視の種類や術前の診察での斜視角の検査、両眼視機能、眼球運動の状態等によってそれぞれの患者さんに最善の結果が得られるように決定します。

効果に多少の個人差があり手術効果の判定には数ヶ月〜数年の観察が必要になります。斜視の種類によっては手術効果が持続しないこともあります。ですが、斜視の手術では手術前と比べ見かけ上は必ず改善されます。斜視の術後新しい角度に調整できるまでの間は以前と見え方にずれがあるため複視が生じますが、多くは次第に改善します。

手術における合併症としては眼位の低矯正、過矯正の他に虚血、結膜嚢腫、屈折異常の変化、テノン嚢脱、眼瞼位置の変化などがあります。また手術における一般的な合併症として感染、穿孔、縫合糸に対するアレルギー反応などがあり、筋の操作を行う際に反射的な徐脈を生じる場合もあります。

サンデージャポンで、元気な姿を拝見したいと思います。

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