日立製作所は22日、自宅やオフィスなど病院の外でも脳の活動を調べられる携帯用の計測器を開発したと発表した。額に小型の機器を装着し、高度な精神活動をつかさどる脳の「前頭前野」の血流変化をとらえる。従来のような大型装置が不要で、普段の生活に近い環境で検査できる。医療現場のほか、子供の学習障害の研究などに応用したいとしている。
 
頭皮の上から近赤外光を照射して脳の血流変化を調べる「光トポグラフィー」を携帯用に小型化した。額に当てる計測部と、腰などにとりつける本体を合わせて重さ約1キログラム。1回の充電で3時間使用できる。
(日立、携帯用の脳活動計測器を開発)


光トポグラフィーと、はNIRS脳計測装置の分野における日立製作所の一登録商標(商品名)です。一般的には、NIRS脳計測装置と記述されます。

近赤外光を用いて頭皮上から非侵襲的に脳機能マッピングする、「光機能画像法」の原理を応用した装置のことです。

ちなみに、「光トポグラフィー」は、日立製作所の商標登録名であり、1990年台後半から装置が販売されたが、商標登録をその後取り下げています。近年、一社による商業名であったことが認知され、学術名としては認められていません。国内外の学術分野では正式には「NIRS脳計測装置」と記述されています。

言語機能の診断や、てんかん焦点の同定など、脳神経外科領域では試験的に臨床応用されていますが、実用化には至っていないようです。むしろ、ベッドサイドでの簡便な方法で、脳リハビリテーションのモニターや、一般的なヒトの脳研究に利用されています。

携帯型の計測器が開発されたことで、学習障害(LD)の研究など、相手が子供で、なかなかじっとして計測が出来ない場合に重宝しそうでしょうね。

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