崔洪万(チェ・ホンマン)さんが"巨人症"と呼ばれる「末端肥大症」を指摘され、波紋が広がっている。

慶煕(キョンヒ)大学内分泌内科の金成運(キム・ソンウン)教授は30日、聯合ニュースと電話で、「崔洪万の場合、身長が2メートル以上あり、顔の形を見れば間違いなく末端肥大症」とし「早い時期に治療をしてこそ長生きできる」と語った。末端肥大症とは、脳下垂体に生じた腫瘍のため成長ホルモンが過剰に分泌され、身体末端部位の顔や手足などの成長が止まらない病気。

金成運教授は「以前、崔洪万に会って精密診断を受けるよう勧めたが、本人は受け入れなかった」とし「腫瘍が大きくなれば頭が痛くなる。 また心臓と手足はずっと大きくなる。 後に大腸がんになる可能性もある」と警告した。

また金成運教授は「崔洪万もこの事実を知っているが、治療を受けることになれば格闘技選手生活をあきらめなければならないため、国内での精密検査を避けているようだ」とし「すぐに治療しなければならない」と語った。

"巨人症"論議は、崔洪万が最近、米カリフォルニア州体育委員会(CSAC)が指定した病院で受けたメディカルテストの結果が発端となった。

崔洪万は来月3日に米カリフォルニアで開催される「K−1ダイナマイトUSA」大会のメーンイベント試合でプロレススター出身のブロック・レスナー(30、米国)と対戦する予定だった。 しかし崔洪万は大会出場を控えて現地でメディカルテストを受けた結果、下垂体に腫瘍が見つかり、CSACから出場許可を受けられず、レスナーとの対戦もキャンセルされる危機に直面している。
(崔洪万、‘巨人症’波紋広がる)


末端肥大症とは、脳の下垂体前葉の成長ホルモン分泌腺細胞がその機能を保ったまま腫瘍化し、成長ホルモンが過剰に産生され、手足や内臓、顔の一部分が肥大する病気です。

成長ホルモンの過剰分泌により以下の症状が現れます。
・高血圧(血管の厚みが太くなるため)
・いびき(舌が肥大するため)
・指輪が入らなくなる(皮膚や骨が肥大するため)
・唇が厚くなる。
・鼻が横に広がる。
・額が突き出る。
・下あごがせり出る。

チェ・ホンマンさんの場合、骨発育停止前から成長ホルモンの分泌が過剰に起こり、下垂体性巨人症と呼ばれ身長の異常成長が起こったと考えられます。その後も成長ホルモンが過剰分泌され続け、結果として上記のような症状も出ているのではないかと思われます。アントニオ猪木さんや、ジャイアント馬場さんも同様の末端肥大症であると考えられます。

高血圧の結果、動脈硬化、果ては心筋梗塞などが起こって死亡リスクが上がると考えられます。激しいスポーツを行っている方だからこそ、治療をしていただきたいと思いますが、格闘家として今後も活躍するということが難しくなってしまうということもあり、悩ましい所ではあると思われます。

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