生後間もない女の赤ちゃんが駅の駐輪場に置き去りにされていた事件で、和歌山県警東署は15日、和歌山市内の飲食店アルバイトの女性(22)が母親と分かったと発表した。「急に赤ちゃんが出てきてパニックになり、その場を離れた」と話しているという。

同署によると、赤ちゃんは9日夜、JR和歌山線紀伊小倉駅の駐輪場に、裸でへその緒がついた状態で放置されていた。帰宅途中に産み落としたらしい。赤ちゃんを病院に収容して間もなく、女性が体調不良を訴え来院。母親の可能性があるとみてDNA鑑定していた。赤ちゃんは入院中だが、泣き声を上げるなど元気な様子という。
(「急に出てきた」22歳女性が赤ちゃん放置)


新潟県の県立高校で今月、3年の女子生徒(18)が学校内で男児を出産し、男児は死亡していたことが明らかとなっています。午後4時ごろ、トイレに駆け込み、午後5時ごろにトイレ個室内で出産したとみられます。その直後、処置に困って友人の同級生に携帯電話で助けを求めたといいます。事情を聴いて5時半ごろには教諭らも駆け付け、洋式トイレの便器内に赤ちゃんが産み落とされているのを発見。へその緒は付いたままだったそうです。

上記の事件もそうですが、恐らく周囲に相談できず、結果として出産してそのまま適切な処置もせず、放置してしまったようです。あまりにも妊娠・出産の重大さや責任が希薄で、赤ちゃんのことを思うと、いたたまれないです。

妊娠していることには気づいていたのでしょう。産む、産まないの選択はあるでしょうが、少なくとも病院に行って相談するなり、言いづらいでしょうが、両親に相談するといったこともできたのではないでしょうか。

「産む」という選択をした以上、生まれてきた赤ちゃんの命を背負うべきであると思われます。今回のケースでは、放置されてしまったにもかかわらず、赤ちゃんが元気な様子であるということだけが救いのような気がします。

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