ウオーキングマイレージは、厚生労働省糖尿病戦略等研究事業の一環で実用化が進められているもので、企業の社員に歩数計を貸し出し、歩数に応じた「マイル」を付与。その分を、寄付などを通じて社会還元する仕組み。社員にとっては「社会貢献に役立つ」という意識によってウオーキングを習慣化させ、歩数を増やすことができる。一方、国は生活習慣病対策を進め、医療費削減につなげられるメリットがある。
 
医療機関や大学、企業などで構成される「ウォーキングマイレージ普及推進委員会」は、昨年秋からエーザイの社員を対象に実証実験を実施。社員に歩数計をつけてもらい、歩数に応じて健康状態がどう改善したか、個々の医療費がどう変わったかについて、調査を続けている。今年1月には日本通運も実験に参加した。
 
エーザイの実験には社員1277人が参加。たまったポイントを円に換算し、環境など3分野で社員が寄付できるようにした。

「現在までの半年間に歩くのを止め、“脱落”した人の割合は5%以下」と、ウオーキングマイレージの仕組みを提供するベンチャー企業のエイチ・エム・アイ(東京都港区)の業務推進部。実験途中とはいえ、社会貢献を組み込んだウオーキングマイレージが、ウオーキングの動機付けに役立っていることは確かなようだ。
 
費用についても、社員1人あたりの年会費は3780円で、手数料525円を足しても4305円。それだけの費用で社員の健康維持と社会貢献が兼ねられるなら、企業にとっても導入の費用対効果は十分得られそうだ。
 
今秋には、神戸市内で規模を拡大した第2次の実験を実施。すでに資生堂が参加を決めているほか、エーザイも合流する予定。今月30日まで参加企業を募集し、20社、2万人の参加を見込む。一方、日通の実験は今夏から、ウオーキングのみを行うグループと、マイレージによる社会貢献を加えたグループの2つに全体を分け、マイレージの効果をさらに見極める考えだ。

ウオーキングマイレージに似たシステムはNTTデータも事業化している。こちらはたまったポイントを商品券に換えられるなど、個人向けのインセンティブが中心。エイチ・エム・アイでは「CSR(企業の社会的責任)を意識」(業務推進部)しており、あくまで社会貢献を中心に据えていく考えだが、実際のマイレージサービスのようにほかのマイルとの交換が可能になれば普及が加速しそうだ。
(一石何鳥? 歩いたポイント「健康マイレージ」)


たしかに、通勤の行き帰りを歩きにしたり、「一駅手前で降りて歩いていく」といったことでマイレージが貯まれば、交通費も減らせて、さらには健康にも良いということになりそうです。

そもそも、ダイエット目的などでウォーキングなどの運動を始めても、なかなか継続するのは難しいのではないでしょうか。それは、ダイエットでチビチビと減っていく体重の効果以外に、目に見えて達成感が得られないからのように思います。

この「ウォーキングでマイルが貯まる」方式なら、しっかりと歩数によって達成感が得られやすいように思います。

ちなみに、ウォーキングは体への負荷に比べ、体脂肪の燃焼効果が高いとされます。
生活習慣病の予防やダイエット効果を期待して、中高年層を中心に人気が高まっています。

「単なる散歩」とは違い、"ウォーキング"には特徴的なことがあるそうです。
まず、姿勢。背筋をしっかりと伸ばします。
次に、歩幅。普段歩くより広げ、腕を大きく振り、腰をひねるようにして早足で歩きます。さらに、かかとから着地し、つま先で地面をけり出すようにすることも重要だそうです。

歩幅も、普段の歩幅は身長×0.37くらいですが、ウォーキングの場合は身長×0.45が目標の歩幅だそうです。こうした工夫をちょっと取り入れれば、ダイエット効果が上がるのではないでしょうか。

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