宮内庁は22日、寛仁親王殿下が専門医から「アルコール依存の状態にある」との診断を受け、宮内庁病院に入院されることになったと発表した。入院期間は少なくとも1カ月以上が予定されており、国立病院機構久里浜アルコール症センターの樋口進副院長を中心とする医療チームが治療にあたる。

寛仁さまには重度の不眠や嚥下不良などの症状もみられるため、宮邸でのご静養だけでは改善が見込めないと判断された。寛仁さまは今年に入り体調不良のため、宮内庁病院への入退院を繰り返されていた。
(寛仁親王殿下、ご入院へ 1カ月以上の予定)


アルコール依存症とは、アルコールの摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患です。

ちょっと物々しい書き方ですが、アルコール依存症は、お酒の強い弱いにかかわらず、誰しもがなりうる病気です。特に、お酒を「社会や家庭での鬱積や辛さからの逃避」の手段に使っている人や、ストレスをため込みやすく、コントロールするのが苦手な人に多いとされます。

自己診断をやってもらうと、本当に身近なモノだと実感できます。
アルコール依存症のスクリーニングテストとしては、「CAGEテスト」というものがあります。これは、下記の4項目中、2項目該当で"アルコール依存症"の疑いが出てきます。
1)あなたは今までに、自分の酒量を減らさなければいけないと感じたことがありますか?(Cut down)

2)あなたは今までに、周囲の人に自分の飲酒について批判されて困ったことがありますか?(Annoyed by criticism)

3)あなたは今までに、自分の飲酒についてよくないと感じたり、罪悪感をもったことがありますか?(Guilty feeling)

4)あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?(Eye-opener)


結構、当てはまってしまう人もいるのではないでしょうか。手軽に手に入る嗜好品なだけに、アルコールへの依存は形成しやすいと思われます。

実際には、さらに細かく調べる必要があり、以下のような診断基準があります。

WHOの診断ガイドラインでは、
過去1年間のある期間に、次の項目のうち3つ以上がともに存在した場合に、依存の確定診断をくだします。
(a)アルコールを摂取したいという強い欲望あるいは強迫感。
(b)アルコール使用の開始、終了、あるいは使用量に関して、摂取行動を統制することが困難。
(c)使用を中止もしくは減量したときの生理学的離脱状態。離脱症候群の出現や、離脱症状を軽減するか避ける意図でアルコール(もしくは近縁の物質)を使用することが証拠となる。
(d)はじめはより少量で得られたアルコールの効果を得るために、使用量をふやさなければならないような耐性の証拠。
(e)アルコールのために、それにかわる楽しみや興味を次第に無視するようになり、アルコールを摂取せざるを得ない時間や、その効果からの回復に要する時間が延長する。
(f)明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず、いぜんとしてアルコールを使用する。


こうした診断基準によって、判断されます。
ご自身ではなかなか認識に乏しい方もいらっしゃいます。「ちょっと飲み過ぎてるけど、"依存症"なんかじゃない。すぐ止められる」というのが、アルコール依存症の患者さんの危険な考え方だそうです。

「ちょっと飲み過ぎ」というかたは、是非とも、一度は医師と相談してみることをオススメします。

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