2007年06月30日
肥満改善に効果?たんぱく質 吸収の仕組みを解明
小腸から栄養素を細胞に送り込むトランスポーター(たんぱく質)や酵素は小腸内壁に集中して分布している。一方、分布を決めている物質は特定されていなかった。
同グループの実験では複数の候補物質のうち「ラブ8」というたんぱく質をなくしたマウスが栄養失調になり、生後3〜4週間で死んだ。このことから「ラブ8」を失うと、小腸内壁に集中分布するトランスポーターや酵素が細胞内部にとどまったまま機能せず、糖分やアミノ酸をほとんど吸収しなくなった。
同グループは、ラブ8の機能を抑える薬品を開発できれば、肥満改善に役立つと期待している。
(たんぱく質:栄養吸収仕組み、群馬大など解明 肥満改善に期待)
消化器は、十二指腸(約30cm)、空腸(約250cm)、回腸(約350cm)からなり、全長は6m以上に達する消化管です。十二指腸は固定されていますが、他の空腸・回腸はかなり自由に動く事ができます。
肝臓からの胆汁や、すい臓からの酵素は十二指腸へ分泌され、消化反応の大部分はここで行われます。小腸の内壁は輪状のひだになっており、その表面には数百万もの絨毛と呼ばれる指状の突起があり(柔突起)、これが小腸の表面積を増大させ、吸収に役立っていると考えられます。
ラブ8(Rab8)が減少すると、小腸内壁細胞の絨毛が萎縮する先天性疾病「微絨毛萎縮症」とよく似た症状がでてくるようです。微絨毛萎縮症は、細胞表面の微絨毛が萎縮を起こすために栄養が十分に吸収できず、出生直後に下痢をおこし、脱水と栄養失調を呈する栄養吸収障害性の疾患です。今回の発見により、微絨毛萎縮症の病態解明や、治療法の考案に役立つかも知れません。
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