2007年06月29日、まんが喫茶・東京漫画探偵団(東京・神保町)で、笑いと恐怖をテーマにしたトークライブが行われ、「呪怨」シリーズの清水崇監督と、「幽霊VS宇宙人」や「怪奇大家族」などの独自のホラー世界で知られる豊島圭介監督らが参加した。

なお、この日は映画評論家の水野晴郎氏も参加予定だったが、前日、転倒の際に背骨を骨折する怪我を負い、残念ながら不参加となった。
(「呪怨」の清水崇監督、「シベリア超特急」番外編を監督か!)


脊柱骨折(背骨の骨折)では、何といっても脊髄損傷が恐ろしいと考えられています。脊髄が損傷されたレベルによって、頸椎では四肢と体幹の麻痺が、胸椎では下半身の麻痺が、腰椎では下肢の麻痺が現れてしまいます。また、高位の頸髄が損傷されると、呼吸障害が生じて、死に至ってしまうこともあります。

脊椎損傷の原因としては、水野さんのように転倒、交通事故や高所からの転落、災害、スポーツなどが原因となって、脊椎に強い力が加わると、いろいろな骨折や脱臼が起こってしまいます。

また、高齢者では骨粗鬆症を伴っている場合が多く、転んだり、尻餅をついたりするだけの軽い外力で、圧迫骨折と呼ばれる脊椎がつぶれてしまうことがあります。こうした骨折は胸椎と腰椎によくみられます。

脊髄の損傷による、麻痺などのほかに、症状としては、背骨が動かしにくくなる、骨折した部位を押すと強い痛みが生じるといったことが起こってきます。

こうした症状が現れた場合、神経学的な所見、麻痺の有無などを把握、レントゲンを撮って骨折部位を確認したり、脊髄損傷を疑ってMRIをとります。

治療法としては、脊髄損傷がない場合は、手術をせずに、主にコルセットなどの外固定での治療をします。脊髄損傷がある場合は、手術をして脊髄の圧迫を解除する必要があります。

また、事故などで突発的に骨折が起こり、応急的な処置をする必要がある場合、不用意に動かすと脊髄をさらに傷める可能性があります。できるだけ動かさず、救急車を呼ぶか、それが出来ない場合、動かさないように慎重に運ぶ必要があります。

水野さんの容態について、あまり詳しく書かれていませんでしたが、心配なところです。

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