医学的根拠に基づいて医師や専門家らがメニュー開発にかかわった「ドクターズレストラン」が各地に誕生している。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)改善、老化予防…。味や盛りつけにこだわったおいしい料理を食べながら、病気の予防や健康管理につながる新タイプのレストランだ。

医学的根拠や研究に基づいた体に優しくおいしい料理の数々。不摂生な生活や増え続ける体重が気になる現代人にとっては“救世主”ともいえる存在だ。同店はキッチンでシェフが調理法を教えるミニ料理教室も開いており、白澤教授(白澤卓二・順天堂大学大学院医学研究科教授)は「レストランで食べるだけでなく、食材やレシピを参考に家庭での食事に生かしてほしい」と話している。

同店を運営する新産業文化創出研究所では今後、大学病院やさまざまな分野の専門医と連携したメニューを開発、社員食堂や外食産業に提供していく考えだ。同社の桜美彰太さんは「いずれは一人一人の体調に応じたドクターズ料理を提供できるようデータを蓄積していきたい」と意気込んでいる。
(医学、厨房に入る「ドクターズレストラン」次々登場)


医食同源という言葉を、そのまま実践したようなレストランです。医食同源とは、日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方です。

「医食同源」という言葉自体は中国の薬食同源思想からヒントを得て、近年 日本で造語されたそうです(臨床医・新居裕久先生が1972年に提唱した)。この言葉「医食同源」は発想の元になった中国へ逆輸入されています。中国食材の危険性が指摘されている昨今では、すこし皮肉な言葉となってしまっています。

最近ではメタボリック・シンドロームの名の下に、健康に対する意識は高まりつつあるようです。そのためか、高血糖や高血圧、高脂血症をもたらしてしまうような食生活は、改善しつつあるようです。少なくとも、糖質や塩分、脂肪を摂りすぎてはいけない、ということは認識として広まっているようです。

ちなみに、一日に必要なカロリーは、年齢、身長、性別、日常生活の活動状況などによって異なります。求め方は、以下の通りです。

1)まずは、自分の理想体重を求めます。その指標としては、BMI(Body Mass Index)が用いられます。BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。その値の、18.5〜25の場合が標準であり、だいたい22を目標の値にしています。ですので、
 目標体重=22×身長(m)×身長(m)
で求められます。身長が1.7m(170cm)の人は、22×1.7×1.7=63.58(Kg)が目標体重となります。

2)求められた標準体重に、それぞれの活動性によってカロリーを求めます。
デスクワーク中心の仕事など軽い生活活動の人:目標体重×25〜30kcal
営業職など中程度の生活活動を行う人:目標体重×30〜35kcal
力仕事中心など強度の生活活動を行う人:目標体重×係数35〜40kcal

つまり、身長が1.7m(170cm)の人で、デスクワークをしている人の必要カロリーは、以下のように求められます。
 必要カロリー(1日)=63.58×25〜30=1589〜1907kcalとなります。

一日に必要なカロリーを計算しておけば、「今日は食べ過ぎ…」とだいたい分かってくるはずです(正確に累積計算しなくても)。まずは、自分の摂取カロリーから、調べてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
ダイエット効果表示のサプリに初の品質基準

ダイエットのカギは、最初の1週間?