19日午後0時50分ごろ、東京都豊島区池袋の路上で女性が腹から血を流しているのを通行人が見つけ、119番通報した。女性は右脇腹に約1センチの切り傷を負っていたが命に別条はなく、そのまま収容先の病院からいなくなった。女性は中国籍で医師らに「脂肪吸引を受け、けがを負った」と説明。警視庁池袋署は女性が無許可の病院で脂肪吸引を受けた可能性もあるとみて、傷害や医師法違反の疑いで捜査を始めた。
 
調べでは、女性は脂肪吸引を受けたとされるビルの近くで倒れていた。目撃者らによると、女性は別の女性3人に抱えられながら現場まで歩いてきたという。しかし池袋署員が駆けつけた際、3人は現場から逃走、ビルにも、だれもいなくなっていた。
(路上で女性出血「脂肪吸引で…」 中国人の無許可病院か)


脂肪吸引とは、その名の通り、皮下脂肪を細い吸引管で吸引して取り除く手術方法とのことです。表層に近い部分ではなく、筋肉に近い脂肪を除去することで、デコボコになってしまうことを防ぐそうです。

現在、主流となっているのはチューメセント法で、最も安全性と有効性が高いとされています。これは、生理食塩水に血管収縮剤(エピネフリンなど)、pH調整剤、局所麻酔薬(リドカインなど)が配合されたチューメセント液を吸引前に注入し、その後に脂肪吸引を行う方法で、最も一般的とのこと。

水溶液で脂肪の層をふやかし厚くすると、相対的に細い吸引管で吸引したのと同じになると伴に、なめらかに吸引出来るようになるそうです。さらに、血管を傷つける恐れが減るので、出血も抑えられるとのこと。

吸引する方法としては、超音波脂肪吸引法などが併用されているそうです。
超音波脂肪吸引法の体内法では、超音波で脂肪組織を吸引しやすくしながら、吸い出していく方法のようです。

テレビなどで報じられている様子を見ると、一見、簡単そうにみえてしまいますが、実は多くの症例をこなさないと、難しい手術だそうです。というのも、どこに多く脂肪があるのか、手探りで感覚によって吸引していかなければならない、とのこと。職人的な技術を要します。

おそらく、素人が無許可で行った手術であると思われます。しかも、出血している女性を路上に放置するなど、危険極まりありません。こういった「闇」手術による犠牲者が、これ以上出ないことが望まれます。

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