東京消防庁が6月1日から導入した「救急搬送トリアージ」は、開始1カ月で49件に適用され、うち39件で救急搬送しなかったことが24日、同庁のまとめで分かった。同庁は「トラブルの報告はなく、順調にスタートした」としている。

救急搬送トリアージは、けがや病気の緊急性に応じて救急車による搬送が必要か判断する制度。救急車の出動件数を抑制し、重症者の搬送を遅れないようにするため、全国で初めて導入された。

同庁によると、6月1カ月間の救急出動は約5万4000件で、トリアージが適用されたのは約0.1%。交通事故や室内でのけがで症状が軽いケースが多かった。

同時に開設した救急車が必要か助言する「救急相談センター」には、約2万件の相談があったという。
(1カ月で救急トリアージ49件適用 東京消防庁)


通常の意味での「トリアージ」とは、災害現場などで多数の死傷者が発生した状態において、医師が病院搬送の優先順位を判断する仕組みです。マンパワーや医療物資を適切に配分し、できるだけ多くの人を救助しようという目的で行われます。

救急搬送トリアージは、救急車の出動件数の増加に伴い、重傷者の搬送を優先し、「けがや病気の緊急性に応じて救急車による搬送が必要か判断する制度」のことです。最近、救急車をタクシー代わりにしてしまうような人が出ていることからも、こうした制度を取り入れざるをえないようです。

2007年06月01日から導入された。また、救急車が必要なケースかどうかを助言する「救急相談センター(電話番号#7119)」も同時に開設し、救急車を呼ぶかどうかの判断がつかない場合に相談する窓口も置かれた。

救急隊員が現場で患者らから症状を聞き、年齢や呼吸、意識などをチェックし、緊急性が低いと判断した場合、患者らの同意を得て民間搬送業者などを紹介します。現在は、"仮運用"中で、来年3月まで試行した後、本格運用されます。

都内での一定の効果がみられた場合、全国的に広まっていく可能性もあるのではないでしょうか。トリアージが適用されたのは約0.1%とのことですが、件数が増えていけば、少なくとも、安易に救急車を呼ぶことへ抑止的に働くと考えられます。

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