俳優、石黒賢(41)が6月初旬に左足アキレス腱を断裂、全治2カ月のけがを負っていたことが25日、分かった。この日、都内のスタジオで8月3日放送のフジテレビ系スペシャルドラマ「家族へのラブレター」(後9・0)の収録に参加、会見で明かした。
 
石黒は主演の黒木瞳(46)の夫役で、会見にはギプス姿で松葉づえをついて登場。石黒によると、6月初旬にプライベートでテニスをしていた時に断裂、「(足に)衝撃を感じた」という。普段からトレーニングやストレッチを欠かさなかっただけに、「大ショックでした。年ですかね」と苦笑い。
 
ドラマ収録は「最初、無理かなと思ったけど、台本に突き動かされてやらせてくださいと直訴しました。普通に歩けるように努力した」と役者魂を見せ、スケジュールに支障をきたすことはなかったという。所属事務所によると、ギプスは30日に取れる予定。
(石黒賢、アキレス腱断裂していた…ギプス姿で登場)


アキレス腱は、足にあるふくらはぎの腓腹筋・平目筋(下腿三頭筋の末梢部を形成)をかかとの骨にある踵骨隆起に付着させる腱です。人体で最も強く最大の腱で、歩行や跳躍などの運動の際に必要不可欠な部分です。

もともとスポーツマンに多く、男性によくみられましたが、女性のスポーツ人口の増加で性差はなくなってきています。原因としては、下腿三頭筋に強い張力が発生しているとき、急激に足関節の背屈を強制されたとき断裂しやすい。特に、ジャンプするときに多いようです。

症状としては痛みが主で、じっとしていた後に動きを始めるときに最もひどく痛みます。痛みやこわばりがあっても、歩いたり走ったりしているうちに痛みは軽減します(動きとともにアキレス腱を包むさやの温度が上昇して柔軟になり、腱が動きやすくなるため)。

多くは、かかとの付着部から上3〜4cmの部分に断裂があり、筋腱移行部にみられることもあります。断裂すると歩行障害が起こりますが、全く不可能というわけではないようです(足底筋や腱膜、足指屈筋などで底屈力は存在するから)。

治療としては、手術的治療やギプス固定による保存的治療があります。
ただ、再断裂率は約10〜20%と、手術の約0〜2%よりも高いようです。手術だと確実につなぐことができるという利点があります。回復までの期間は手術とあまり変わりませんが、保存的治療はギプス固定の期間が長くなります。

スポーツをされている方やハードな仕事をされている方には、大きな問題となってしまいますね。ですが、しっかりと治療に専念なさっていただきたいと思います。

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