22日の大阪遊説で“襲撃事件”に見舞われた自民党比例候補、舛添要一氏(58)のけがが重症だったことが27日、明らかになった。舛添氏自身が、巣鴨地蔵通商店街(東京都豊島区)での街頭演説で「腰が神経までやられていたことが分かりました。全治4週間で、満身創痍です」と告白した。

25日、遊説先の北海道登別市の接骨院で受けた診断の結果は「腰椎捻挫と左大腿部挫傷」で全治2週間。しかし、痛みが増すばかりのため、この日、東京都世田谷区の整形外科に駆け込み、「腰椎捻挫と腰髄神経損傷」で全治4週間と判明した。

それでも舛添氏は足をひきずったりしながら支持を訴え「寝込むわけにいかない。飲み薬で痛みを抑えています」と悲壮な覚悟を口にしていた。
(舛添氏、全治4週間の重症だった「神経までやられた」)


腰椎捻挫(腰部捻挫)とは、いわゆるギックリ腰です(正確には、ギックリ腰は「急性腰痛症」と呼ばれ、腰椎捻挫が原因となることが大半です)。重いものを持った時や、急な体幹の捻転時におこる急性の腰痛を指し、外傷性腰痛に含まれています。

腰部の椎間関節を構成する関節包、靭帯、滑膜が無理な力によって損傷を受け(ゴルフやテニスで腰を強くひねったり、無理な体勢のまま物を取ろうとしたりするのが原因となります)、腰椎捻挫とを起こしてしまいます。

診断としては、基本的に除外診断で、他覚的所見を伴わない(レントゲンやMRIで異常所見がみられない)場合にこうした診断をつけるようです。

症状としては、急性の激しい腰痛がおこります。「魔女の一撃」などと形容されるように、非常に激しい痛みに襲われます。

治療としては、まず腰に負担のかからないような姿勢で安静にすることが必要です。患部は炎症を起こしていますから、なるべく温めず、痛む場所を冷やします。また、2、3日たって、動けるまでに回復したら、今度は温めるようにします。温湿布や入浴で血行をうながします。

腰痛を予防し、再発を防止するためには、日頃、日常生活において、腰への負担が少ない姿勢や動作を心掛けることが大切です。また、治療用のコルセットが、背骨を支える腹筋と背筋をフォローする意味で使われることもあります。

選挙中で、今は休めないかも知れませんが、是非とも無理せず、御自愛いただきたいと思われます。

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