27日午後5時半ごろ、北九州市小倉北区中井の中井保育園の保育士(41)から「駐車場に止めた園の車の中で男児が脱水症状を起こし、ぐったりしている」と119番通報があった。男児は病院に運ばれたが間もなく死亡した。熱射病とみられる。小倉北署は業務上過失致死の疑いで園長ら関係者から事情を聴いている。

調べによると、男児は小倉北区朝日ケ丘、会社員、浜崎健太郎さん(30)の長男で、中井保育園に通う暖人ちゃん(2)。

保育園ではこの日午前、園児をワゴン車に乗せて近くの公園に遠足に行き、午後1時半に戻った。5時ごろに職員が1人で車を近くの温泉施設へ移動。数分後、車に忘れ物を探しに行った別の保育士が、最後列の床で暖人ちゃんがあおむけに倒れているのに気付いた。遠足から戻る際には保育士2人と園児7人が乗り込んだが、園児を降ろした際に人数は確認しなかった。保育園は取材に対し「担当者がいないので何も分からない」と話している。

福岡管区気象台によると北九州市のこの日の最高気温は33・4度で、この夏一番の暑さだった。
(熱射病?2歳死亡 遠足帰り、園の車に取り残され)


熱中症とは、外気においての高温多湿などが原因となって起こる症状の総称です。熱失神、熱疲労、熱痙攣、熱射病の4つに大きく分類されます。

特に熱射病では、脳(視床下部にある温熱中枢)の体温調節機能が失われることにより、高度の意識障害が生じます。体温が40℃以上まで上昇しますが、発汗は見られず(よって、汗で体温を下げることができない)、皮膚は乾燥している状態になります。

治療としては、緊急入院で速やかに冷却療法を行う必要があります。この幼稚園では、ニュースによると「クーラーの前で寝かせているだけだった」とのこと。ですが、こうした処置だけでは、体内の熱を十分に外に出すことが出来ず、表面は熱が下がったと思っても、体の内部ではずっと高い温度のままです。また、十分に脱水も改善されません。

やはり医療機関を受診し、すみやかに処置を受ける必要があったはずです。どれほどの時間、放置されていたのかも分からない状態なら、なおさらです。

予防としては、発汗によって失った水分と塩分の補給をこまめに行い(特にスポーツドリンクなど塩分と糖分を飲みやすく配合した飲み物)、睡眠を十分に取る、十分に休憩を取る、などです。室内でも起こりうることから、室温には十分に気をつけていただきたいと思います。

再発がないよう、これからの季節、熱射病には十分にご注意下さい。

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