心臓が不規則に痙攣する「心室細動」が起きた際、電気ショックで心臓を正常に戻す自動体外式除細動器(AED)の導入が、ゼネコンの工事現場で始まった。作業員は全般に高齢化が進んでいるため心臓突然死のリスクが高く、年間数十人が亡くなっているとされる。各社はこのような状況に手を打つとともに、周辺住民や通行人の発症に活用し、地域貢献を果たしたい考えだ。

6月下旬から首都圏、近畿、中部の全現場約200カ所にAEDの導入を始めたのは長谷工コーポレーションだ。各現場に1台ずつ配備し、作業事務所やゲート付近のガードマン詰め所に置く。現場の責任者や従業員らは、AEDを使いこなせるよう講習を受けなければならない。

同社の現場では作業員が年間1人か2人、心臓の異常で亡くなっているという。作業員が高齢化する中、そのリスクは高まるとみられ、導入を決断した。

同時に同社が重視しているのは地域貢献。「仮囲いに掲げた工事看板には、AEDがあるむね記したシールを張る」といい、住民や通行人に周知して、いざというとき利用してもらえるよう考えているという。

ほかにも、大林組の現場では6月に導入を開始。協力会社からなる「災害防止協会」主導のもと、関東の現場計8カ所にAEDを設置、作業員らに講習を行った。

心室細動は発症から1分たつごとに救命率が10%下がるとされ、救急車を待つ間に命を落とすケースもある。AEDは平成16年、一般使用が解禁され、駅や学校、企業などで導入が進んでいる。
(工事現場にAED導入 作業員の突然死防止/通行人の発症にも活用)


自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)とは、心臓の心室細動の際に電気ショックを与え(電気的除細動)、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器です。

自動体外式除細動器(AED)は、操作を自動化して医学的判断ができない一般の人でも使えるように設計されています。操作はいたって簡単で、AEDの発する指示音声に従ってボタンを押すなど2〜3の操作のみです。

使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べます。電気ショックが必要と解析した場合には、機械の指示に従ってスイッチを押すと電気ショックを与えます。

AEDが、その機能を発揮するのは心室細動を起こしている心臓に対してです。"正常な拍動をしている""心臓・完全に停止している""心房細動を起こしている"心臓に対しては、AEDの診断機能が「除細動の必要なし」の診断を下し通電は行われません。

音声のガイダンスは、以下の4ステップで指示されます。
1.電源を入れる

2.電極パッドを傷病者の胸部に貼る(ケーブルを本体に接続する)

3.AEDが自動的に傷病者の心電図を解析する

4.AEDから除細動の指示が出たら、除細動ボタンを押す

こうした流れで、除細動を行います。ですが、いくつか注意点がありまして、
ヾ擬圓料斡刺瑤汗や水で濡れている場合は拭う。
胸毛の薄い部位を見極める。(濃い人の場合は、中にカミソリが入ってます。電極パッド貼付部分だけで良いので剃ります)
6盒颪漏阿后(腕時計、ネックレスなど)
づ修衞堯兵症曄膏薬等)などは拭く。
タ澗.據璽好瓠璽ーを入れている人は、電極パッド貼付は3cm程度離れたところがよい。
心電図解析中は誤診を防ぐ為に、また救助者等が感電しないよう通電時にも、患者に触れない様に注意する。
О綮嫖の指示があるまで電極は外さないこと。(一度貼った電極をはがさない、位置を変えない。電極貼付位置を変えてしまう事により、僅かながらでも心電図の波形その他データが変わる可能性がある)

こうした注意点はありますが、使用法は非常に単純です。
これからの行楽シーズンでは、倒れてしまう人が出てしまうことがあります。そうした場合、慌ててしまったり、無視してしまうのではなく、「倒れた人の周囲の安全を確保する」「呼びかけて意識の有無を確認する」「(プールや海水浴場などでは)スタッフを呼ぶ」「119番に連絡する」など、何かできるはずです。ぜひとも、力になってあげてください。

【関連記事】
東京マラソンの陰役者「AED」

サッカーボールが胸に当たって、亡くなった中3男子