ポーラ・オルビスホールティングス子会社の医薬品メーカーであるポーラファルマ(東京・品川)は2日、更年期障害治療薬「ディビゲル」の製造販売承認を取得したと発表した。保険適用を申請しており、薬価が決まった後、今秋にも発売する。保険適用が決まれば、初の塗るタイプの更年期障害治療薬になるという。
 
女性ホルモンの一種であるエストラジオールが有効成分で、1日1回、太ももか下腹部に塗って使う。卵巣摘出や閉経でエストラジオールが不足することで現れる、発汗やほてりなどの症状を改善する。1回の投与分を分包してある。
(ポーラファルマ、更年期障害治療に塗り薬・今秋にも発売)


更年期障害とは、ホルモン(エストロゲンの減少)の分泌バランスが崩れることにより起こる症候群です。主に、閉経期前後の45〜55歳ころの女性に起こります(男性もテストステロンの減少により起こります)。女性の場合、閉経期前後になると卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下することにより起こります。

症状としては、以下のようなものがあります。
・自律神経失調症様の症状
めまい、急な動悸、冷や汗が出る、緊張するようなところではないのに脈が速くなる(頻脈)、動悸がする、血圧が激しく上下する、耳鳴りがする、腹痛、下痢、微熱、そのほか女性の場合は、生理不順といった生殖器症状が出現する。
・精神症状
情緒不安定、不安感やイライラ、抑うつ気分など精神的な症状が現れることも多い。


治療としては、ホルモン補充療法(HRT)があります。これは、閉経前後に体内で不足してきたエストロゲンを、飲み薬や貼り薬として補充する療法です。エストロゲンを補充することによって、自律神経のバランスが整ってくるため、特に、ほてり・発汗・冷え・動悸などの血管系の不調や、うつなどの神経症状は改善されやすいといわれています。また、骨粗鬆症の予防にもなるといわれています。

治療を開始すると、乳房が張ってきたり、性器から出血するなどの副作用が表われることがあります。また、乳癌などの女性ホルモンによって増悪する腫瘍もありますので、定期的な癌検診が勧められます。

内服よりも、おそらく作用はマイルドになるのではないでしょうか。副作用の軽減もできるのではないか、と思われます。保険適用が効けば、広く使われるようになるのではないでしょうか。

【関連記事】
男性更年期障害?うつ病?吉田拓郎のHPで告白の波紋

適応障害とは:「職場性うつ」30代で増加のナゼ