フランスの研究者らによると、女性が1日に3杯以上コーヒーを飲むことで、加齢に伴う記憶力低下の防止に役立つ可能性があるという。6日に神経学の専門誌で発表した。

フランスの国立医学研究機関のカレン・リッチー氏らの研究チームは、国内3都市に住む男女7000人超を対象に、身体および精神状態をチェックし、現在および過去の飲食習慣、友人関係、日常生活などを質問した。得られた情報を基に、女性の生活でカフェインが果たす役割を明らかにした。

それによると、1日に3杯以上のコーヒー、もしくは同量のカフェインを含むお茶を飲む女性は、4年にわたって、言葉の記憶や、程度は少ないものの視覚での記憶をより多く保てることが分かった。

1日に飲むコーヒーが1杯以下の女性と比べたところ、言語の記憶が低下する確率は33%、視覚的および空間的な記憶が低下する確率は18%、それぞれ低かった。また、効き目は年齢によっても異なり、80歳以上の女性は65─70歳の女性よりも大きな効果が得られるという。

リッチー氏は「コーヒーを多く飲むほど、特に女性の記憶力により効果を与えているようだ」としている。同研究では、男性には同様の効果は見られなかった。
(女性の記憶力低下防止にコーヒーが役立つ可能性)


カフェイン (caffeine) はアルカロイドの一種で、コーヒー類に含まれることからこの名前が付けられました(現に、最初はコーヒーから単離されました)。白色の針状または六角柱状結晶で、無臭で味は苦いです。

主な作用は覚醒作用、脳細動脈収縮作用、利尿作用などがあります。医薬品にも使われており、眠気、倦怠感、頭痛などに効果がありますが、副作用として不眠、めまいがあらわれることもあります。

カフェインはアデノシン受容体に拮抗することによって、覚醒作用(働きは穏やか)を示します。また、腎血管を拡張させ、尿細管での水分の再吸収を抑制するので利尿作用を現わすことが知られています。

カフェインは、記憶力や集中力を高める作用があるという研究がいくつか出ているようです。今回の結果では、「女性が1日に3杯以上コーヒーを飲むことで、加齢に伴う記憶力(言語、空間、視覚的な記憶)低下の防止に役立つ」ということが分かったようです。

しかしながら、男性ではどうして有意な差がなかったのか、不思議です。女性に比べて、寿命が短いために差異が出てこなかった、とも考えられます。この効果は、どうやら長生きしないと得られないようです。

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