夏祭りやコンサート会場などで売られているペンライトやブレスレットの形をした発光性の「ケミカルライト」が破損して、中の液体が飛び散り、児童らがけがをする事故が東京都内で平成17年4月以降、14件起きていたことが7日、東京消防庁のまとめで分かった。夏本番を迎え、子供たちがケミカルライトを手にする機会が増えることから、同庁は注意を呼びかけている。

東京消防庁によると、病院に搬送された14件のうち、11件が7月と8月の夏場に集中。今年に入っても、東京都八王子市で7月31日、4歳の女児が夏祭りで買ったケミカルライトで遊んでいたところ、ライトが折れて中から飛び出した液体が目に入った。女児は充血などの軽傷を負ったという。

事故を年齢別にみると、1歳から9歳の子供が大半で、いずれも軽傷だったが、17年7月には、板橋区の3歳の男児がライトをかじって液体を飲み、入院する事故も発生していた。

ケミカルライトは外装スティック内に、シュウ酸化合物と過酸化水素それぞれの液体が入った容器が封入されている。外装スティックを折って中の容器を破ることで、両方の液体が混合し、化学反応で発光する仕組みだ。

毒性は極めて低く、飲んでも、半数が死亡すると推定される量は体重1キロあたり17グラムで、ケミカルライトの液体は通常3グラム程度。「誤飲しても、口をゆすいだり、水を大量に飲ませて液体を吐かせれば大丈夫」(同庁)。

ただ、皮膚が炎症を起こしたり、飲んで気分が悪くなったりするケースもあるという。東京消防庁は、ライトを折り曲げる際、顔から離したり、液体が顔についた際は、すぐに洗い流したりするなど、取り扱いについて注意を呼びかけている。
(発光ペンライトにご注意 破損、液体飛びけが)


目に入ってしまったケースでは、4歳のお子さんが目の前でペンライトで遊んでいたところ破損し、液体が目に入ってしまった、とのことです。急に「痛い、痛い」と泣き出したため、慌ててご両親が駆けつけたそうです。病院へ搬送された後は、生食で十分に洗い流したことで事なきを得て、その後は通院することもなく治ったようです。

こうした眼の救急疾患には、化学薬品の影響、眼球の傷、瞼の切り傷、眼の中の異物、眼に刺さった異物、疾患、熱傷、および目に対する切り傷や打撲などがあります。いずれにせよ、目のトラブルに対しては、程度や症状に寄らず、医師の診断を受けることをオススメします(目の損傷や視力喪失となる恐れがあるため)。

化学薬品による目の損傷は、職業上の事故か、またはクレンジング溶液や庭用の化学薬品、溶剤、その他様々な種類の化学薬品としてある一般的な家庭用製品によって引き起こされます。とくに、強酸・アルカリ性の薬品などは、治癒することのない角膜損傷を起こすリスクがあり、非常に危険です。

こうした薬品が目に入ってしまった場合、まずは十分に洗う(水道水で結構ですので)ことが重要です。瞼を開けたまま、目に新鮮な水を15分間注いで(水圧が強すぎないようにご注意下さい)、薬品を十分に洗い流します(医療支援を受けるまで)。

また、破損した容器によって、目を損傷する可能性もあります。ペンライトで遊んでいるお子様には、十分お気をつけ下さい。

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