JR川崎駅構内のエスカレーターで12日、女性会社員(27)が左足を挟まれ親指を切断した事故で、エスカレーターを管轄する川崎区役所が事故当日に報告を受けながら、翌日朝まで川崎市に報告していなかったことが14日、分かった。
 
同市によると、事故が発生して約20分後の12日午後10時15分ごろ、警備会社から川崎区役所に報告があった。区の担当課はけがの状況を確認せず、「大きなけがではない」と判断、翌13日午前8時40分ごろに市の道路整備課長に報告した。市は「判断が甘かった。反省すべき点がある。連絡体制の強化を徹底していきたい」としている。
 
同市は事故を受け、14日までに所有するエスカレーター45基を緊急点検。異常は確認されなかった。
 
また、川崎署は同日までに区の担当者に事情を聴き、今後エスカレーターのメンテナンスを委託されていた東芝エレベータからも事情を聴く。さらに、何者かが壊した可能性もあるとみて調べている。
(女性指切断「大きなけがではない」と区が判断)


『けがの状況を確認せず、大きなけがではないと判断』とは、どういうことなんでしょうか。たしかに、生命に危機が及ぶような外傷ではありませんでしたが、指の欠損という、今後の非常に大きな問題をもつような怪我をしたことは確かです。現場関係者が事実をしっかり把握せず、上司に連絡するとは非常に軽率な行為であると言えるのではないでしょうか。

そもそも、こうした連絡や情報の共有がなされていなかったために、起こった事故だとも考えられなかったでしょうか。『エレベーターの一部に損傷部分がある』、という情報を担当課内でしっかり共有されていなかったという(もちろん、報告もされず、誰も気づいてさえいなかった、ということもありうるでしょうが)ことが原因で、対策が遅れてこうした事故に至ったのではないか、と勘ぐってしまいます。

メンテナンスを委託されていた業者の責任を含め、どうしてこうした事故が起こったのか、その原因をはっきりさせ、今後は二度と繰り返さないように願いたいところです。さらに、情報共有を始めとした、課内の連携システムの改善が求められます。

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