埼玉県は17日、猛暑に見舞われた県内の16日の熱中症が原因とみられる死者が3人増えた、と発表した。これで同県内の16日中の死者は計8人になった。
 
県によると、新たに死亡が確認されたのは、深谷市の無職女性(38)とさいたま市北区の女性(84)、川越市の女性(86)の3人。
 
埼玉県警や消防によると、深谷市の女性は16日午後6時45分ごろ、自宅寝室で意識を失って倒れているのを帰宅した子どもが見つけ119番通報。駆け付けた医師が死亡を確認し、熱中症の疑いがあると診断した。
 
埼玉県は16日、深谷市に隣接する熊谷市で国内観測史上最高の40・9度を記録した。
(埼玉県の熱中症死者3人増、38歳女性ら、計8人に)


熱中症とは、体内に溜まった熱を下げることができず、体温が異常に上昇することで様々な障害が出る疾患です。屋外で倒れてしまうといったイメージが強い熱中症ですが、実は30%が室内で起こっているそうです。

熱中症とは、外気においての高温多湿などが原因となって起こる症状の総称です。熱失神、熱疲労、熱痙攣、熱射病の4つに大きく分類されます。

特に熱射病では、脳(視床下部にある温熱中枢)の体温調節機能が失われることにより、高度の意識障害が生じます。体温が40℃以上まで上昇しますが、発汗は見られず(よって、汗で体温を下げることができない)、皮膚は乾燥している状態になります。

予防としては、発汗によって失った水分と塩分の補給をこまめに行い(特にスポーツドリンクなど塩分と糖分を飲みやすく配合した飲み物)、睡眠を十分に取る、十分に休憩を取る、などです。避難所では難しいことかと思いますが、けして無理をなさらないようにお願いいたします。また、クーラーの設置など、室内の温度調節が早めになされることが望まれます。

さらに、熱中症に罹ってしまった場合、経口補水塩またはスポーツドリンクなどを飲ませることや、首筋や脇の下など、比較的皮膚に近い太い動脈がはしっているところに氷などを置くことで、冷却することが重要です。ただし、冷たいものを大量に飲ませると胃痙攣がおきることがあるので注意が必要です。

また、涼しい場所で休ませたり、霧吹きで全身に水を浴びせて、気化熱によって冷やすなどの方策もあります。汗をかいていないとしても、体温が高くなくても熱中症の可能性はあります(脱水していれば、汗はかくことができない)。自覚症状に乏しいため、熱中症は危険です。

今日も40℃を超え、酷暑が続いています。特に、お年寄りの場合は、全身の知覚神経の衰えが起こってきます。全身の知覚神経の働きによって、暑さ寒さの気温の変化を感じ取っています。ところが、年を取るにつれ、この機能は少しずつ衰えていってしまいます。また、糖尿病の持病のあるかたも、こうした知覚神経が衰え、問題となるケースがあります。

是非とも外出の際などは無理せず、こまめに水分をとるなどお気をつけ下さい、

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