広島市安佐北区の山中にある産業廃棄物焼却施設の敷地内に、使用済みの注射針やガーゼなど大量の感染性廃棄物が野積みされていることが大阪、広島両府県警の調べで分かった。プラスチック製の容器(40リットル入り)に詰められ、約1万ケースあるという。大阪市内の産廃処理業者が廃プラスチックと偽り、広島市内の業者に処分を委託したとみられ、両府県警は廃棄物処理法違反の疑いで調べを進めている。

府警や大阪市などによると、野積みされている廃棄物には、大阪市大正区の産廃処理業者「コートク」が府内の病院などから回収し、広島市内の業者に焼却処分を委託した感染性廃棄物が含まれているという。このうち、一部は焼却処分が進んでいるという。

大阪市は05年秋、不正な処分があるとの情報提供を受け、調査を実施。その結果、コートクが処分を委託した際、感染性廃棄物を廃プラスチックと偽っていたという。市は今年7月、コートクの産廃処分業の許可を取り消し、刑事告発した。
(使用済み注射針、ガーゼ野積み 広島市内に1万ケース)


感染性廃棄物(医療廃棄物が主立ったもの)が入ったプラスチックケースが、約110トンも焼却処分されずに野積みされていたことが分かったそうです。もはや、処理する気がなく、放置していただけとしか思えません。

感染性廃棄物とは、廃棄物処理法で『医療機関、試験研究機関等から医療行為、研究活動に伴って発生し、人が感染し、または感染するおそれのある病原体が含まれ、若しくは付着している廃棄物又はこれらのおそれのある廃棄物』と定められています。

つまり、医療機関や研究機関から排出され、人に感染する、または感染する可能性のある病原体を含む廃棄物のことを指します。具体的には、血液や、血液が付いた注射針、メスなどが指定されています。

1992年に作成された「感染性廃棄物処理マニュアル」が、感染性廃棄物の判断基準として使用されていましたが、曖昧な点が多く(医師などの主観に任されるきらいがありました)、その後、環境省によって2004年、感染性廃棄物の判断基準の客観性の向上を主な内容として、マニュアルの改正を行ったことで、分別が明確化されました。

たしかに、排出量の増加が問題となっており、処分にも苦慮するのでしょうが、廃プラスチックと偽ったうえに、野積みにするなど言語道断です。近隣住民の方々の健康問題にも関わりかねません。しっかりとした対応が求められます。

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