3週間前に銃で撃たれた南アフリカ人男性が、現在もまだ治療を受けることができずに困り果てている。

警備員のフィリップ・マシアネ氏(38)は3週間前、南アフリカの国連大使の所有地に侵入した窃盗犯に銃で撃たれてしまった。治療を受けに病院を訪れたものの、これまで3つの病院に断られたという。

スター紙によると、弾丸は彼の肘を貫通、腰のあたりに直撃し、体の反対側まで突き抜ける直前で止まった。幸いなことに臓器の損傷は免れた。

フィリップさんは同紙に対し、「治療に必要なお金を持っていないという理由で私立病院に門前払いされた。公立病院はレントゲン撮影をしてくれたが、応急処置だけしかしてくれなかった。鎮痛剤を渡されて家へ帰るように言われた」と話している。さらに3つめの病院では、「他の病院で治療を受けているから」との理由で診察を断られてしまった。「普通の生活に戻りたいのです。働く必要があるのです。私はただ、助けてくださいとお願いをしているだけです」

世界でもトップクラスの犯罪発生率となっている南アフリカでは、全ての人を治療しようとする公立病院で資金不足となっているのが現状で、同国もこれら問題を解決しようと努力している。
(3週間前に銃で撃たれた男性、まだ治療してもらえず)


8月25日公開の『シッコ』や「貧血で倒れただけ」なのに病院から180万円請求された男性の話を読むにつれ、やはり保険制度や福祉制度の充実がどれほど重要やことか思い知らされますが、上記のニュースのように治療費が払えずに、たらい回しにされてしまうこともありうるのでは、と思うと薄ら寒くなってくる思いです。

しかも、撃たれた理由が職務上のものであるにもかかわらず、治療を受けられないとは…と思うと、不条理さに憤りを覚えます。教育や福祉の充実はどこの国でも課題となっているかとは思いますが、是非ともこういった事例に対して、救いの手が伸ばされることを願います。

弾丸は貫通して、なおかつ臓器を損傷することもなかったそうで、不幸中の幸いですが、痛みや銃創の処置は必要であるとあると思われます。放置しておけば、感染症のも考えられます。それでも処置が受けられないのでしょうか。

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