あるドイツ人男性が、死亡した母親をひじ掛け椅子に2年間座らせたままにしていたことが明らかになった。母親のお気に入りだったひじ掛け椅子で、「どうしても葬式をする気になれなかったから」と男性は話しているという。

ドイツ南部フュルステンフェルトブルックの地元警察によると、母親は2005年7月、椅子に座ったまま自然死した。当時、医師が死亡診断書を男性に渡していたが、彼はそれを提出していなかった。

近隣住民から通報を受けた警察が母親の死体を発見した。男性は警察に対し、「母を動かしたくなかった。母が死亡してから、ひじ掛け椅子が置いてある部屋には一度も入っていません」と話しているという。埋葬法に違反していないかについて、警察
は捜査を進めている。
(死んだ母親を2年間ひじ掛け椅子に……)


死体遺棄とは、遺体を、通常では考えられない状態で放置することを指します。主に、人間の遺体におけるものでは、葬儀に絡む社会通念や法規に沿わない状態に置く事を指します。

上記のニュースなどで報じられるケースでは、家族が寿命や病気で死亡した際に適切な葬儀を行わず、死体を死亡時の状態のまま放置する事件が発生しています。これらの「消極的な死体遺棄」事件では、関係者には一定の罰が求められるものの、厳しく罰せられる事は稀であるそうです。

ですが、国内で年金を受け取っていた高齢者や障害者が死亡した後に、その年金を騙し取る目的を持って死を隠蔽・年金を受け取り続けているようなケースでは、死体遺棄とは別に詐欺として罰せられます。

家族にとって大事な人の死、というのは受け入れがたいことである、というのは分かりますが、弔われず、そのまま放置されることなど望んではいないのではないでしょうか。最終的には認めざるを得ない事実に、早く気づいて欲しかった、と思わざるを得ません。

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