人材サービスのテンプスタッフはオリックスと組み、9月から医師の開業を支援する事業に乗り出す。物件探しから資金調達、職員の採用、開業後の経営指導まで一括して請け負う。労働環境が過酷な勤務医を辞めて開業する医師が増えており、診療所の開設数は増加傾向にある。勤務医としての業務と並行しながらの開業準備は負担が大きいため、一括代行の需要は大きいとみている。
 
子会社のテンプスタッフ・メディカライズ(東京・渋谷)が看護師など職員の採用や研修、全体のコンサルティングを提供。オリックスが資金調達や物件の選定、医療機器のレンタルなどを担当する。
(テンプスタッフ、医師の開業支援・オリックスと組む)


たしかに、需要はあるでしょうね。凄いところに目をつけたと思います。
まるで、ファミレスやコンビニのフランチャイズ出店のように、必要十分なものを提供してくれるとなれば、事業的に失敗する可能性は低くなるのではないでしょうか。物件探しから、開業後の経営指導まで一括して請け負うというノウハウは、医師が一から学んでいくより、経営面で非常に効果を上げるものと思われます。

ですが一方で、開業医が増えることによる弊害も出てくるのではないでしょうか。勤務医が激務であるのは、こうした開業医の増加により、人手が足りないことが問題となっているからで、さらに人員不足に拍車を掛けてしまうことが考えられます。

さらに、十分な修練を積まないうちに開業してしまう医師も出てきてしまうのではないでしょうか。そうなると、全体的な医療サービスの質が下がってしまったり、重大な疾患を見落としてしまったり、医療ミスの増加に繋がってしまうのではないか、と危惧されます。

これから開業すると考えている先生達には、朗報とも言えるかも知れませんが、一方で勤務医を中心とした医師不足といった問題に与える影響もあるのではないか、と心配されます。

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