クアラルンプールで30日、「歯王」と呼ばれるラサクリシュナン・ベルさんが、重量約300トンの電車を歯で引っ張る試みを行った。

ベルさんは、自身が4年前に樹立した最高記録の更新に挑戦した。
(マレーシアの「歯王」、約300トンの電車を歯で引っ張る)


歯は、大きく分けて、歯冠と歯髄に分けられます。外からも見える部分は、歯冠と呼ばれていて、その下の深い部分を歯髄と呼びます。

歯冠は、エナメル質という表面の硬い物質に覆われています。実は、エナメル質は体の中で最も硬い組織といわれています。約96%がヒドロキシアパタイトを主成分とする無機質で、残りの4%が水と有機物から成っています。その下の象牙質は、歯の主体をなす硬組織で、約70%がヒドロキシアパタイトを主成分とする無機質、20%が有機物、10%が水からできています。

歯髄は、歯根全面を覆う硬組織であるセメント質の部分と、歯の中央部に存在する歯の外形とほぼ一致している空洞である歯髄腔からなっています。セメント質は、約60%がヒドロキシアパタイトを主成分とする無機質、25%が有機物、15%が水からできています。歯髄の中には神経や血管が存在しています。

上記の通り、歯は非常に硬く強い組織であると考えられます。何気に食事をするときに咀嚼をするかと思いますが、実は噛む力の平均値は男性で60Kg、女性は40Kgであるとされています。軽く、体重程度の力を持っていることになります。

上記のニュースでは、レールの上とはいえ、約300トンの電車を歯で引っ張るというもの凄い記録を出したというもの。もちろん、噛む力はスゴイのでしょうが、引っ張る力や踏ん張る力は、途轍もないものなのでしょう。

ただ、習慣的に噛みしめ過ぎるクセ(ブラックシズム)があると、前歯のみを噛みしめすぎて、前歯が異状破折や摩耗したり、歯が離開してしまい、臼歯が浮いてしまうといったことが生じてしまいます。結果、不正咬合が起こって、腰痛・肩こり・眼精疲労、手足のしびれなどの体調不良の原因になってしまうことがあります。

果たして、彼の歯がどのような状態か気になるところです。くれぐれも、真似しようなどと考えない方が良いかもしれませんね。

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