米国ニューヨーク市で28日、左右の手足それぞれに6本の指を持つ赤ちゃんが誕生した。29歳の父親も生まれたときに左手の指が6本あったので遺伝と見られるが、手足4本すべてに6本指があるのは極めて珍しく、両親も驚いている。指が多いことをのぞけば赤ちゃんは健康で、体重は3178グラム以上だという。

地元Daily News紙29日付によると、この赤ちゃんはJeshuah Fullerちゃんで、28日午前1時26分、市内の病院で生まれた。父親は「わぉ、俺が赤ちゃんに(6本目の手の)指をあげたみたいだと思ったが、この子の足の指を見たときは信じられなかった」と語った。Montefiore子供病院のRobert Marion遺伝学部長によると、指が6本ある多指症または多趾症は2000人に1人の割合で生まれるが、アフリカ系アメリカ人(黒人)では200人に1人になるという。

母親のQuana Morrisさん(34)は、妊娠19週目の超音波診断のときにすでに手の指が6本あることを告げられていて、超音波イメージで指を数えていたという。Morrisさんは、生まれた際に足の指のことを告げられてビックリしたが、「そんなに見た目も悪くないわ」と語った。6本目の指は各手足の小指の外側に付いていて、骨もなく、機能的には何ら利点もないので、9月中旬に手術して取り除く予定だ。「靴を履きにくくなるだけですから」とMarion遺伝学部長は指摘した。
(12本の指と12本の足指を持つ赤ちゃん誕生)


多指(趾)症とは、指(趾)が6本以上あるもので、大部分は6本ですが、まれに重複肢症で10本近く存在することもあります。

胎芽期に、手板で指を分離する外胚葉性頂堤の作用異常が原因とされます。日本人では、手では母指多指症が多く、足では小趾(小指)多趾症が多いとされています。

Ellis‐van Creveld症候群(軟骨外胚葉骨異形成症)、Carpenter症候群(頭蓋顔面骨異骨症)、ローレンス・ムーン・ビードル症候群Laurence‐Moon‐Biedl syndromeなどでも合併するので、全身的チェックが重要であるとされています。

上記のニュースの通り、どれが過剰指かを的確に判断し、機能を損わない手術が望ましいとされています。

それにしても、両手両足共に1本多いというのは珍しいことなのではないでしょうか(もちろん、多指症自体が珍しいのですが)。両手両足共に手術しなければならないのが、ちょっと可哀想ですね。

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