中国・雲南省の女性(29)が、体内に埋まったままになっている26本の針を取り出す手術を受ける。これら針について医師らは、出生時に男児でなかったため殺す目的で刺されたものとみている。7日の北京晨報が伝えた。

女性は同紙に対し「分かったときは男児を欲しがっていた祖父母の仕業だと思ったが、彼らはすでに他界しており、手掛かりはないままだ」としている。

また、幼少時に少なくとも2本は傷が膿んだため腹部から取り出されたが「まだ26本は体内に残っている。恐らく私が生まれた3日後に刺されたものだろう」と語った。

女性はこれまで針の存在を感じたことはなく、血尿を訴えて病院に行った際にレントゲン検査を受けて初めて分かったとしている。同紙によると、一部の針は折れて体内を浮遊しているほか、肝臓や腎臓、肺や腸に刺さったままのものもあるという。
(中国の女性、出生時に刺された針26本を摘出へ)


こうした「口減らし」は、日本でも東北の貧しい農村などであったと聞いたりしますが、それも昔の話。それが、(海外の話とはいえ)未だに類した行為が29年前に起こっていたというのは、非常にショッキングです。

手術の際、縫合針やガーゼを残してしまうという異物残存事故はありますが、それでも直接的に肝臓や腎臓、腸管や肺などを傷つけるものではないと思われます(術後、しばらくして問題が起こることはるでしょうが)。

血尿は、腎損傷によるものかどうかは不明ですが、今後、より大きな問題が起こってしまう可能性もあります。できるだけ早期に手術によって除去して欲しいと思われます。

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