世界保健機関(WHO)西太平洋地域委員会(日本など37カ国・地域加盟)の年次総会が韓国・済州島で開かれ、たばこによる健康被害の深刻さを強調、喫煙との「全面戦争」を訴えて、14日閉幕した。

WHO西太平洋地域事務局によると、総会で尾身茂事務局長は、たばこによる健康被害の低減を目指す「たばこ規制枠組み条約」にアジア太平洋地域の多くの国が加わっていることを評価。一方で「たばこの影響で西太平洋地域で毎日3000人以上が死んでおり、世界のたばこ関連の死者の3分の1を占める」と指摘、子どもや若者の喫煙急増への懸念も示した。
(「たばこで毎日3000人死亡」WHO警告)


14日に、舛添要一厚生労働相は閣僚懇談会に2007年版厚生労働白書を提出しました。
白書は、長期入院を減らすことや病気を予防することなどで、国民の「生活の質」を確保しつつ医療費を抑制するという中長期的な視点が必要と強調しています。

地域ごとに専門病院や診療所などの各医療機関が適切な役割分担をし、入院患者の回復とともに在宅での治療に移すことで、平均で約35日と先進国で最も長い入院日数を減らせる、と考えているようです。

生活習慣病対策の重要性も指摘しています。高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、死亡原因の6割、医療費の3割を占めており、医療費の抑制のためには、健康診断の定期的な受診や日ごろの健康づくりが重要だとしています。

その中に、喫煙習慣の中止を是非とも盛り込んではいただけないでしょうか、と思ってしまいます。

喫煙によって罹患率が、肺がん、喉頭がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がんなどで上がることは明らかとなっています。

また、喫煙により慢性気管支炎、肺気腫(これらの2つの疾患のことをCOPDとも言う)などが生じます。軽度のものを含めると、習慣的喫煙者のほぼ100%に気腫性変化が生じます。

タバコの煙に含まれる活性酸素は、血管内皮細胞を障害することが知られています。そのため、動脈硬化が促進され、狭心症、心筋梗塞、脳血栓 、脳塞栓、動脈硬化、動脈瘤、閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)などのリスクが増加することが統計的に示されています。他にも、妊娠中の影響や免疫低下・感染症、歯周病などのリスクが挙げられます。

ですが、将来医療、保健の専門家を目指す学生の中での喫煙率を調べたところ、歯学部生は男性62%、女性35%で最も高く、患者の喫煙に関しても比較的寛容であることが、厚生労働省研究班の調査で分かっています。

医療関係者が喫煙しているのにも関わらず、患者さんに「煙草は止めた方が良い」なんてことは言えないでしょう。そこら辺から意識変革をしていく必要があると思われます。

少なくとも、大学の敷地内、病院の敷地内はしっかりと禁煙、灰皿の撤去から始めてはいかがでしょうか(すでに施設内は禁煙となっていても、隠れて吸ってる人がいるのをよく見かけます。なので、あまり強制力はないんでしょうな…)。

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