埼玉県毛呂山町下川原の私立埼玉平成高校(阿部光利校長)のゴルフ練習場で二十一日、ゴルフ部の男性コーチ(27)が打ったボールが前にいた二年の男子部員(16)の額を直撃、男子部員が陥没骨折の重傷を負ったことが二十二日、分かった。意識はあり、命に別条はないという。

県警西入間署の調べでは、事故は午後五時十五分ごろ。コーチが男子部員にドライバーショットの飛び方を見せるため、六十―七十メートル前に立たせて右前方に球を打とうとしたが失敗。一人で立って見ていた男子部員の方向に飛んでしまった。

調べに対しコーチは「グリップが滑ってしまった。申し訳ない」と話しているという。
(コーチの打球、生徒の額直撃 高校ゴルフ部の練習中)


考えるまでもなく、危険な行為です。何故か野球のグローブを持たせていたそうですが、防ぐことはできなかった(直撃してくるゴルフボールを防ぐのは、至難の業でしょう)ようです。

陥没骨折とは、頭蓋円蓋部の骨折が頭蓋内に向かって陥没しているものを指します。小骨片に分かれて硬膜の損傷を伴い、さらには脳挫傷を伴ったり、硬膜外、硬膜下、あるいは脳内血腫を合併することもあります。

頭蓋骨が内側に陥没した骨折ですので、骨折に伴う頭蓋内の損傷の有無が問題になります。頭蓋骨陥没骨折では頭蓋骨の内側には、すぐに髄膜に包まれた脳があるので、陥没の程度に応じて脳が圧迫・損傷を受けてしまうこともあります。

症状としては、打撲による疼痛、腫脹のほか、陥没骨折により圧迫・損傷を受けた脳の部位に応じた症状が現れることがあります。現れやすい症状は、片麻痺、半身の感覚障害、言語障害、痙攣発作などです。また、陥没による圧迫のため、頭蓋内圧亢進、激しい頭痛、嘔吐、意識障害などが認められることもあります。

治療法としては、以下のような場合は手術適応があります。
1cm以上の陥没
∩鯵柯瑤覆蛭容上問題になる場合
静脈洞圧迫がみられる場合
手術には挙上法、反転法などのように陥没骨片を利用する方法と代用骨を使用する方法とがあります。代用骨にはkiel bone,tantalium,resinなどが使用されます。他にも、頭部外傷急性期の治療(まずは頭蓋内圧上昇に対しての保存的療法を行う。保存的療法でも臨床症状の増悪がみられれば外科的治療、すなわち脳内血腫と脳挫傷部の切除、状況により外減圧術を行う)に準じるとともに、開放性頭部外傷とみなして強力に抗生物質の投与を行い、続発する合併症に対処します。

コーチを務めるのならば、まずは生徒の安全性確保を第一に考えるべきですね。将来ある生徒を、怪我させてしまっては、コーチングも何もないと思われます。

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