オーストラリアのメルボルンにあるバーで働いていた店員が客に殺菌剤を飲ませ、訴訟に発展した。裁判によると、エミリー・クレイグ被告(23)は3月、午前6時ごろにショットグラスに30ミリリットルの殺菌剤を入れて客に出し、これを飲んだ客は激しい不快感を訴えた。

25日付の地元紙によれば、被告の弁護士は裁判で「早朝に起こった誤った方向に導かれたジョークだった」と主張した。

警察は裁判で、同被告は「ふざげた行為で知られ」、過去にはバーを粘着テープで覆ってしまったこともあったと指摘した。殺菌剤を飲んだ客は皮膚にかいようができたという。
(豪のバー店員、客に殺菌剤飲ませ訴えられる)


殺菌剤とは、一般に病原性あるいは有害性を有する微生物を殺すための薬剤をいいます。医薬品における殺菌剤とは、病原性を有する微生物を殺す、または増殖を抑止するための薬剤を指します。

抗生物質や抗真菌薬を除外し、微生物を非選択的に殺すものを呼ぶのが普通です。また、医療機器の殺菌のみ、あるいは外用(皮膚)にのみ用いるものは消毒薬ということが多いです。

今回の事件では、どんなものを飲ませてしまったのか分かりませんが、バーにあるものといったら、塩素類(次亜塩素酸ナトリウム、クロル石灰)やアルコール類(エタノール、イソプロパノール)、フェノール類(クレゾール石鹸液など)などでしょうか。

いずれにせよ、30ミリリットルと少量でも問題が起こる可能性があります。冗談のつもりでも、重大な問題を引き起こしてしまうところだったかもしれません。悪ふざけもほどほどに。

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